10月21日は明かりの日です。
日本電気協会・日本電球工業会等が1981(昭和56)年に制定したもので、1879(明治12)年のこの日に、エジソンが日本・京都産の竹を使って白熱電球を完成させ、3日間点灯させたことにちなんでいます。
今では当たり前となっている明かりのありがたみを認識する日でもあります。私たちの生活には照明器具はなくてはならないものになっていますが、そのときに必要な明るさは、どのような作業を行うかによって違ってきます。
日本工業規格(JIS)では生活に必要な明るさとして、部屋毎、場面毎にルクスという値を用いて照明の基準を定めています。
ルクスとは光を受ける面の明るさを表す値で、数字が大きいほど明るいことを示します。これによると、団らんや娯楽の場である居間で必要な明るさは150から300ルクスです。浴室で洗面や化粧をする場合は、居間よりやや明るい200から500ルクスくらいが必要とされています。
一方、手元に近いものを見る場合、例えば読書や勉強をする書斎の明かりは500から1000ルクスが必要です。さらに手芸や裁縫などをする作業室の明かりは750から2000ルクスを確保したいものです。
このようにどの部屋でどのような作業をするかによって、必要な明るさは違ってきます。
お天気豆知識(2024年10月20日(日))
私たちの生活の中でよく耳にする単位に、ワットがあります。ルクスは明るさの単位ですが、ワットはエネルギーの単位です。
蛍光灯や白熱灯など、種類によって消費するエネルギーが違うため、同じ明るさでもワット数は違います。ただ、蛍光灯に限れば、ワット数が多いほど明るくなるといえるでしょう。
そのため、6畳の部屋の場合は60から90ワットの蛍光灯が適切とされ、10畳くらいの大きさの部屋になると100から150ワットの蛍光灯が必要となります。
また、白熱灯の場合をみてみると、6畳の場合は180から240ワット、10畳の場合は300から400ワットが必要となります。
蛍光灯や白熱灯を購入する際には、6畳用とか10畳用などといった記載がされているのでそれを参考にすると便利です。大まかには、蛍光灯の場合は10から15ワット×畳数、白熱灯の場合は30から40ワット×畳数を目安にしておくといいでしょう。