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お天気豆知識(2024年09月29日(日))

天気のことわざ
天気のことわざ

天気に関することわざはたくさん残されていていまでも十分天気予報に使えるものもあります。そのような天気のことわざで昔から有名なものに「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」というものがあります。このことわざは空の色によって天気を予想しているのですが、これにはちゃんと説明が付くのです。
日本の天気は、おおよそ西から東へと変わります。夕焼けが見える時は、西の空が晴れていて、これから翌日にかけてやってくる空に雲がない事を意味しているので翌日は晴れ、ということになります。
反対に、朝焼けは、すでに通り過ぎた空に雲がないことを示しています。つまり、そろそろ次の天気、すなわち悪天がやってきますよという意味があるのです。
ただ、このことわざは一年中当てはまるわけではありません。夏は太平洋高気圧が南から張り出しており天気が西から東へ変わることが少ないため、あまりあてにならないといえるでしょう。天気が西から東へ周期的に変わることが前提ですから移動性の高気圧と低気圧が交互に通過する春や秋はよく当たることわざといえそうです。
ちょうど今はこのことわざがあたりやすい季節です。朝焼けと夕焼けをみたら翌日の天気を予想してみるといいですね。

空の色と天気予知
空の色と天気予知

「夕焼けは晴れ」と一口で言っても、その表情はいろいろあり、中には悪天をもたらす夕焼けもあります。
すじ雲やおぼろ雲といった薄い雲が浮かんでいて、空が真っ赤に染まるような夕焼けのときは、あまり晴れの天気になることはありません。これは台風や前線が近づいてきたりして、空気中の水蒸気が多くなるために起こる現象です。
この赤い夕焼けは、晴天をもたらす夕焼けに比べて極端な赤色となることが多いので、まれに異様な光景になり、気象台に「異常気象ではないのか。」などの電話が殺到することもあるといいます。
一方、晴天をもたらす夕焼けは、西の空に浮かぶ雲も少なく、大気も澄んでいて、空は黄色からオレンジ色、さらにピンク色へと徐々に変わっていきます。
朝焼けも夕焼けと同様に、東の空にすじ雲などが広がっていて赤く染まっているときは悪天になることが多いのですが、東の空が濃いピンクからオレンジ色、さらに黄色へと、順に明るい色に変わっていくときは晴天をもたらすことが多いのです。
夕焼け、朝焼けから天気を予想するときは、色合いの変化も、しっかり観察すると、当たる確率も高くなりそうです。

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各地の天気

お天気豆知識

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇とは漢方薬の一種である「屠蘇散(とそさん)」を酒やみりんに浸したもので、屠蘇散はサンショウ、ボウフウ、ビャクジュツ、キキョウなど数種の薬草が調合されています。また、酒やみりんにはぶどう糖、必須アミノ酸、ビタミン類が含まれて、アルコールには血行を促進させる働きがあります。お屠蘇には胃腸の働きを盛んにし、風邪を予防するための効果があるので、寒さが厳しく、お酒の量も多くなる年始の時期にお屠蘇を頂くことはまさに先人の知恵と言えるでしょう。正月にお屠蘇を飲む風習は、平安時代に中国から日本に伝わり、嵯峨(さが)天皇の時代に宮中の正月行事として始められたあと江戸時代に一般市民へと広まりました。お屠蘇の「屠」は「邪気を払う」、「蘇」は「魂を目覚め蘇らせる」という意味があるといわれています。年のはじめにお屠蘇を飲むという風習には、無病息災を祈り、心身ともに改まろうという願いが込められているのです。

凍上(とうじょう)

凍上(とうじょう)

冬になると北日本の太平洋側などのように厳しい寒さが続く地域では、大地が凍ることがあります。凍った土は凍土といい、スコップの先も跳ね返すほど固くなります。また、地面の凍結に伴い地面付近が盛り上がってくる現象を「凍上(とうじょう)」といいます。凍上が起こると、道路、線路などの地上施設だけではなく、水道管、ガス管、通信ケーブルのような地下の埋設物に被害が生じることがあります。凍上が起きた地面を掘り起こしてみると、地面と並行に氷の層が形成されていることがわかります。この氷の層はレンズ状の形をしていることからアイスレンズと呼ばれていて、地面を持ち上げる原因になっています。ときには家などの建物を持ち上げることさえあるのです。凍上によって大地が押し上げられる力は1平方センチあたり1キログラムから2キログラムになります。1平方メートルに換算すると、なんと10トンから20トンもの力になります。北の大地は雪だけではなく、大地の凍上にも悩まされることがあるのです。

氷のスポーツ・スケート

氷のスポーツ・スケート

氷や雪の上が滑ることを利用して、スケートやスキー、スノーボードなどが身近なウィンタースポーツとして楽しまれています。氷や雪の上では、なぜあのようによく滑るのでしょうか。氷は見ても触ってもわかりますが、表面はつるつるしており、氷の摩擦が小さいということが理由としてあげられます。また、スケート靴で氷の上にのると、体重がスケートの刃にかかり、その圧力のために氷が融けます。この時に、固体である氷の部分と圧力で融けた水の部分との間に薄い膜ができ、この膜が潤滑油のような働きをするために、さらに摩擦が小さくなって、一層滑りやすくなるわけです。スケートは、この原理をうまく利用しており、瞬時にして氷と靴との間に薄い膜ができるため、スムーズに滑走することができるのです。