煮物などに使われる個性派のお豆腐に、凍り豆腐(こおりどうふ)があります。
「凍り豆腐」という名称は日本農林規格(JAS規格)で決められた正式な食品名ですが、主に関西圏では高野豆腐(こうやどうふ)、甲信越や東北地方では凍み豆腐(しみどうふ)などと呼ばれています。
凍り豆腐の始まりは2つの系統があり、一つは、高野山の修行僧が豆腐を一夜凍らせて翌朝それを溶かして食べたところから、高野豆腐という名前で関西を中心に広がったものです。
もう一つは信州や東北地方で生まれたもので、豆腐をわらで縛り屋外でつるすことにより、夜は凍って昼は日に当たって溶けてを繰り返し、自然乾燥させたものです。
冬の夜の厳しい寒さと日中の乾燥した空気が凍り豆腐作りに最適な条件となって、農家の冬季の副業として盛んに作られました。
現在の凍り豆腐はほとんど機械冷凍で作られています。マイナス20度の冷たい風を人工的に吹き付けて凍らせるのですが、自然の冬という季節がこれと同じ働きをしているのですから、冬の厳しい寒さの力はすごいといえるでしょう。
お天気豆知識(2026年01月07日(水))


凍り豆腐は、生の豆腐を凍結して熟成させて乾燥させたものです。このため、栄養素の内訳は生の豆腐から水分を除いたものとほぼ同じと考えてよいでしょう。
凍り豆腐を水に戻したときには、普通の豆腐よりも水分が少ないので、同じ栄養をとるにも食べる量が少なくなります。より多くの栄養が凝縮されて摂取できるのです。
凍り豆腐を作るには、まず、豆腐を凍結して豆腐中の水分を凍結させます。そうすると豆腐は凍ったスポンジのようになるので、その後に脱水し乾燥させます。このような作り方は凍結乾燥(フリーズドライ製頬と呼ばれています。
凍り豆腐はスポンジ状の組織をしているため、煮物にしたときに調味料の味がしみこみやすく、味がよくなじみます。また、かみしめたときの食感を楽しむ食品といえるでしょう。

