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お天気豆知識(2024年09月18日(水))

秋の七草
秋の七草

朝晩の空気に秋の涼しさが感じられるようになり、草花からも秋の訪れを実感できる季節となりました。
野山や川岸を探せば、「秋の七草」であるハギやススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウを見つけることができます。
秋の七草は、歌人の山上憶良(やまのうえのおくら)が秋に見られる代表的な草花として7種を選び、万葉集で詠んだことから一般に広まりました。
秋の七草は、春の七草とは違い七草がゆとして食べて楽しむ風習はありませんが、秋を知らせる花としてはなじみ深い草花ばかりです。
近くの野山などへ秋を探しに出かけてみるのもいいかもしれませんね。

薬になる草花
薬になる草花

秋の七草は、食べて楽しむことはしませんが、薬として服用できるものはあります。
漢方薬にも用いられる薬効をもったものには、キキョウやクズがあり、日本でもよく使われている「桔梗湯(ききょうとう)」や「葛根湯(かっこんとう)」などの薬になります。
桔梗湯は、主にキキョウの根からなる生薬で、のどのはれに効果があります。キキョウの根にはサポニンという成分が多く含まれているので、たんを取り除く効果も期待できます。
また、乾燥させたクズの根を利用した葛根湯は、かぜの初期症状に効果のある薬です。クズには発汗を促したり、熱を下げる作用があるほか、肩こりを改善する効果もあります。
このほかにも漢方では、オミナエシの根を「敗醤根(はいしょうこん)」とよんで炎症を取り除くのに用いたり、ナデシコを利尿のための薬にしたりと、さまざまな草花が薬として現在も使われているのです。

過去のお天気豆知識

椿と山茶花2025年11月05日(水)
流れ星が見えやすい条件2025年11月04日(火)
銀杏(いちょう)2025年11月03日(月)
美術品の保存2025年11月02日(日)
雪吊り(ゆきつり)2025年11月01日(土)
11月の名称2025年10月31日(金)

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椿と山茶花

椿と山茶花

「さざんかさざんか咲いた道、たき火だたき火だ落ち葉たき」の童謡は誰でも一度は口ずさんだことがあるのではないでしょうか。木々に花が乏しくなる晩秋から初冬にかけて、路地の垣根に色を添えるのが山茶花(さざんか)の花です。自生のさざんかは、もともとは白い花を咲かせますが、江戸時代からの品種改良によって、赤紫色や桃色などの色が増えました。また、丈夫な枝や幹にたくさんの水分が含まれているため燃えにくく、家の周りに植えて火災を防ぐ防火樹(ぼうかじゅ)としても活用されています。さざんかとよく似た形の赤い花を咲かせるのが、一般に椿(つばき)といわれるヤブツバキです。一見するとよく似た二つの花ですが、それぞれの違いをご存知でしょうか。まず、花が咲く時期に違いがあります。寒椿など、種類によっては冬に咲くものもありますが、椿の季語が春であるように代表的なヤブツバキは春に咲きます。一方、さざんかは、季語が冬であるように晩秋から初冬にかけて咲くのです。また、自生する地域にも違いがあり、椿は北海道を除く全国で自然の中に見ることができますが、さざんかは沖縄と西日本の一部だけです。さらには花の終わり方にも違いがあり、椿は花ごとポトリと落ちるのに対し、さざんかは花びらがバラバラに散っていくという特徴があります。

流れ星が見えやすい条件

流れ星が見えやすい条件

これからの季節、一年のうちで一番夜空の星がきれいに見えます。これは空気が乾燥していて大気中の水蒸気が少なく、夜空が澄んでいるためです。星がたくさん見られる冬は、流れ星が見られる可能性も高くなります。めったには出会うことはないと思われがちな流れ星ですが、実は見えやすい条件があるのです。まず、有名な11月のしし座流星群や12月のふたご座流星群のように、集中してたくさんの流れ星が見られる時期があります。流れ星の数がピークになる日時は年によって微妙に異なるため、前もって流星群の極大の時期を調べておくのがおすすめです。そうすれば、かなり高い確率で流れ星を見ることができるでしょう。特別な流星群がないときでも、月明かりのない暗い夜は流れ星に出会える良い条件と言えます。もちろん月明かりだけでなく、街の明かりも少ない場所が良いのは言うまでもありません。また、時間帯で言えば明け方近くが最も流れ星を見る確率が高いです。これらの条件が重なるほど流れ星に出会いやすくなります。これからぐんぐんと夜の寒さが増してきます。厚手のコートや手袋など、万全の防寒対策を行なって、流れ星を待ってみるのもいいですね。

銀杏(いちょう)

銀杏(いちょう)

銀杏(イチョウ)の黄葉は北日本で見ごろを迎え、東日本から西日本でもだんだんと色づき始める時期になってきました。イチョウは、日本全国で見ることのできる大変身近な樹木です。このイチョウは、およそ2億5千万年前に地球上に現れ、1億5千万年前の中生代ジュラ紀、恐竜のいた時代に最盛期を迎えた、学術上貴重な「生きた化石」でもあるのです。また、イチョウは他に似たような仲間のいない一属一種であることも、さらに特別な存在にしています。ところで、イチョウは漢字で「銀」に「杏(あんず)」と書くのが一般的ですが「公孫樹」と書いて表すこともあります。「公」は祖父の意味で、祖父が種をまいても、実がなるのは孫の代になることからこの名前がつけられたと言われています。一本のイチョウの木が大きくなるには、それだけ長い年月がかかることを示しています。ただし、イチョウがこの世に現れてからの長い歴史に比べれば、ほんのわずかな時間なのかもしれませんね。