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お天気豆知識(2026年09月24日(木))

中秋の名月
中秋の名月

今年(2026年)は、9月25日が中秋の名月です。
日本では、1873年(明治6年)に太陽をもとにした暦(グレゴリオ暦)が作られるまで、月をもとにした暦(太陰暦)が使われていました。昔は月の形を見れば、その日が何日ごろか分かるようになっていたのです。
つまり、新月になる日を、その月の朔日(ついたち)と数え、三日月は、その名の通り3日目を意味します。そして、半月(上弦)になるころが7日目。さらに月が丸みを帯びて満月になるころは、新月から数えて15日目なので、十五夜と呼ばれます。
その中でも、旧暦8月15日の月は「中秋の名月」と呼ばれ、昔から月を観賞する風習がありました。月見は平安時代から始まったとされ、旧暦8月15日の月を「名月」と呼ぶようになったのは、室町時代からと言われています。
この日の月が特別な意味を持つようになったのは、旧暦8月15日が初穂祭の日に当たり、農耕行事のひとつとされていたことにもよります。
芋やだんご、ススキの穂などが供えられるのも、同じく農作物の収穫を祝う風習から来ていると考えられています。

満月の高さ
満月の高さ

中秋の名月は年によって違いますが、新暦の9月上旬から10月上旬ころになります。
この時期は西日本や東日本では、秋雨のころと重なるため、月が雲に隠されることが多くなるものの、秋の満月は、ほどよい高さを通るという点で月見には適しています。
一方、冬は太平洋側では晴れることが多く空気も澄んでいますが、月の位置がたいへん高いところにあり、家の中からは見づらくなります。
秋の満月と冬の満月の高さを比べると、角度にして30度前後も違うのです。このように秋の月が冬の月より低い所にあるのは、一年を通して、満月の動きと太陽の動きが正反対であることが理由です。
太陽の高さが低い冬は、満月は高い空を通過し、夏はその逆になります。太陽が冬より高いところを通る秋は、月が冬より低い位置を通るため、秋の月見は体に無理な姿勢を強いることなく、長時間ゆっくりと眺めることができるのです。
普段何気なく見ている月ですが、一度ゆっくりと月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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各地の天気

お天気豆知識

霜と霜柱

霜と霜柱

2025年の冬(2024年~2025年)まで、全国の気象官署では、初霜を観測していました。初霜とは文字どおり、そのシーズン初めてとなる霜のことです。霜は草や木の葉などの表面にできる氷の結晶のことで、地表面を霜が覆うこともあります。一方、霜と似たものに霜柱があります。霜柱は土の表面付近にできる太さ2、3ミリ、長さ数ミリから数センチの氷の柱のことで、霜とは作られるメカニズムが異なります。これから次第に寒さが厳しくなってくれば、太平洋側の晴天が多く、雪が少ない地方では霜や霜柱がしばしば見られることでしょう。雪国では地面が雪に覆われる時期になると霜や霜柱を見ることができなくなりますが、北海道などの特に寒い地方では、地中に霜柱ができる凍上(とうじょう)と呼ばれる現象が見られることもあります。

晴天乱気流

晴天乱気流

飛行機の揺れの原因となるような空気中の小さな渦による不規則な流れのことを「乱気流」と呼びます。日常のフライトにおいて、乱気流はパイロットが最も注意しなければならない現象のひとつです。乱気流は、上下で風の強さや向き、空気の性質が大きく異なるときに発生しやすく、積乱雲などの雲の中で発生する乱気流については、雲の状態を目視や気象レーダーで観察すれば予測を立てることもできます。ただし、乱気流は雲の全くない晴れた空にも発生するため、気をつけなければいけません。これは「晴天乱気流」といい、レーダーにも映らないため予測が非常に難しくなります。雲のない晴れた空の中で突然激しい乱気流に巻き込まれ、シートベルトを外していた乗客やサービス中の客室乗務員が天井まで放り上げられてけがをするといった事故が過去に何度も起こっています。晴天乱気流によって飛行機がガタガタと揺れることもあるので、晴天時でも決して油断はできないのです。

音速

音速

秋が深まり気温も下がってくると、夏、元気に鳴いていた虫たちの声も次第に聞こえなくなります。特に夜などはひっそりとした静けさを感じることでしょう。皆さんは、気温の変化が音の伝わる速さにも影響する、ということを知っていますか。空気中では、気温が高いほど音は速く伝わります。また、気圧も音速に影響を与えますが、無視できるほど小さなものです。一方、地上のようには電波の伝わらない海中においては、音は空気中よりも速く伝わり、重要な通信手段となっています。水中では、水温が高いほど音速は速くなり、水圧が高くても速く伝わるようになります。つまり、海面付近の日射を受けて暖かいところと、大きな水圧のかかっている深海が、海の中では音速の速い領域となっているのです。音はそれが伝わっていく物質が密なほど速くなる、といった性質があります。そのため、一般には軽い空気よりも重たい水の中のほうが音を速く伝えるのです。空気中での音速は、通常、秒速340メートルですが、水中での音速は、秒速1500メートル。空気中の4倍以上というすさまじい速さで伝わっていくのです。