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お天気豆知識(2025年12月15日(月))

温泉の泉質いろいろ
温泉の泉質いろいろ

寒い季節、体を芯から温めてくれるものといったら温泉ではないでしょうか。
温泉は含まれている成分と含有量などによって、大きく10種類の泉質に分類することができます。中でも日本で多く見られる温泉は「単純温泉」や「塩化物泉」「硫黄黄泉」の3種類です。
古来から「神経痛の湯」など名湯が多い「単純温泉」は、無色透明で臭いが無く、癖のない温泉です。肌触りが柔らかくて刺激が少ないため、お年寄りや小さなお子さんに向いています。
「塩化物泉」は食塩泉とも呼ばれ肌に熱く感じ、塩分が皮膚について汗の蒸発を防ぐので、いつまでも温かく保温効果が高いと言われています。
そして、独特の臭いで最も温泉気分に浸れる「硫黄泉」は、刺激が強く解毒作用があり、硫黄の成分がアトピーなどの慢性の皮膚の病気によく効きます。
その他にも「美人の湯」として人気の高い「炭酸水素塩泉」があります。「炭酸水素塩泉」は、皮膚の角質を洗い流し、肌を滑らかにする効果があります。また皮膚からの水分の発散がよくなるため、入浴後には清涼感があり気分爽快です。
温泉には温泉分析表が掲示されているので、自分の体の症状と照らし合わせて、温泉選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

泉質別温泉マップ
泉質別温泉マップ

日本は温泉大国と言われているように、国内に3000近い温泉地が存在しています。
その中で刺激が少ない「単純温泉」の代表的な温泉といえば、岐阜県の「下呂(げろ)温泉」や愛媛県の「道後(どうご)温泉」があります。
保温効果があると言われる「塩化物泉」の温泉地としては北海道の「洞爺湖(とうやこ)温泉」や静岡県の「熱海(あたみ)温泉」があります。
そして硫黄泉質の温泉といえば、山形県の「銀山(ぎんざん)温泉」、長野県の「野沢温泉」、九州エリアで人気の高い熊本県の「黒川温泉」があります。
そのほか、和歌山県の「川湯温泉」は、美人の湯として知られる炭酸水素塩泉に分類される温泉です。また、群馬県の「草津温泉」や北海道の「登別温泉」、大分県の「別府温泉」などは誰もが知っている温泉地です。
これらの温泉地は何種類もの泉質があり、さまざまなタイプのお湯を楽しむことができます。日に日に寒くなるこれからの季節、日ごろの疲れを癒しに、湯けむりただよう温泉地へ足を運んでみてはいかがでしょうか。(温泉数は環境省自然環境局の令和5年のデータ使用)

過去のお天気豆知識

温泉の泉質いろいろ2025年12月15日(月)
雪道の備え2025年12月14日(日)
流氷のでき方2025年12月13日(土)
つらら2025年12月12日(金)
雪女2025年12月11日(木)
ハタハタ2025年12月10日(水)

各地の天気

お天気豆知識

温泉の泉質いろいろ

温泉の泉質いろいろ

寒い季節、体を芯から温めてくれるものといったら温泉ではないでしょうか。温泉は含まれている成分と含有量などによって、大きく10種類の泉質に分類することができます。中でも日本で多く見られる温泉は「単純温泉」や「塩化物泉」「硫黄黄泉」の3種類です。古来から「神経痛の湯」など名湯が多い「単純温泉」は、無色透明で臭いが無く、癖のない温泉です。肌触りが柔らかくて刺激が少ないため、お年寄りや小さなお子さんに向いています。「塩化物泉」は食塩泉とも呼ばれ肌に熱く感じ、塩分が皮膚について汗の蒸発を防ぐので、いつまでも温かく保温効果が高いと言われています。そして、独特の臭いで最も温泉気分に浸れる「硫黄泉」は、刺激が強く解毒作用があり、硫黄の成分がアトピーなどの慢性の皮膚の病気によく効きます。その他にも「美人の湯」として人気の高い「炭酸水素塩泉」があります。「炭酸水素塩泉」は、皮膚の角質を洗い流し、肌を滑らかにする効果があります。また皮膚からの水分の発散がよくなるため、入浴後には清涼感があり気分爽快です。温泉には温泉分析表が掲示されているので、自分の体の症状と照らし合わせて、温泉選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

雪道の備え

雪道の備え

気温が下がり路面が凍結する冬は、車のスリップ事故が増える季節です。雪道を安全に運転するには、タイヤチェーンを装備する場合とスタッドレスタイヤに履き替える場合との2つの選択があります。タイヤチェーンは、金属やゴム製の鎖をタイヤに巻き付けることで凹凸をつけ、雪に食い込ませて滑りを阻止するもので、雪の積もった道路はもちろん、凍結した道路にも対応します。一方のスタッドレスタイヤは、タイヤ自体に深い溝が付けてあり、低温でも硬くなりにくい素材でできています。そのため、チェーンがなくても摩擦力が強く、圧雪状態に特に強い特性があります。初めて車で雪道に行く場合には、タイヤチェーンかスタッドレスタイヤかで迷うところですが、それぞれに一長一短があります。一時的な雪道走行なら着脱が手軽なタイヤチェーンの方が便利ですが、長距離の走行はスタッドレスタイヤの方がふさわしいでしょう。雪道の運転は、一歩間違えると大きな事故になりかねないものです。出かける場所の道の特性などを十分加味した上で、準備するようにしたいものです。

流氷のでき方

流氷のでき方

12月も半ばになり、日に日に寒さが強まり、雪や氷に覆われる所が増えてきました。そしてオホーツク海も氷に閉ざされる季節がやってきます。流氷が北海道にやってくるのは平年1月ですが、徐々に寒さが増していく11月になるとシベリア大陸の沿岸では海が凍って「氷」が生まれ始めます。オホーツク海は、流氷に覆われる海としては最も低緯度にある海なのです。日本海や太平洋では凍らないのに、オホーツク海だけが凍るのはいくつか理由があります。ひとつは、オホーツク海がカムチャツカ島、千島列島、北海道などに囲まれた閉じた海であるということです。2つめは、アムール川の冷たい水がオホーツク海に大量に流れ込むことです。真水が海に大量に流れ込むと、海の表面の塩分の濃度が小さくなり、また水の対流がこの薄い部分でしか起こらないので、海が凍りやすくなるのです。つまり、オホーツク海は非常に浅い海と考えることができます。また3つめは冬にはオホーツク海に冷たいシベリアからの風が吹きつけて、海面を冷やすということが挙げられます。