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お天気豆知識(2025年12月10日(水))

ハタハタ
ハタハタ

冬の日本海は波が高く荒れるため、漁師でも海に出ることは困難になります。しかし、そんな荒れた海でもハタハタという魚は、産卵のため北日本の日本海側沿岸までやってくるのです。
冬に捕ることのできるハタハタは、春までの保存食としてこの地方の冬の味覚となっていますが、そのなかでも有名なのが、秋田名物、しょっつる鍋とハタハタ寿しです。
しょっつる鍋とは、ハタハタを塩漬けにしたときに出る上澄み液、「しょっつる(塩汁)」を利用した鍋料理のことです。
ハタハタ寿しは、ハタハタを塩や米、麹などで漬け込み発酵させた保存食で、昔から秋田などで正月料理には欠かせないものとして家庭で作られていたようです。

ハタハタの語源
ハタハタの語源

12月は、大陸から強い寒気が日本海に張り出してきます。この冷たい空気は、暖かい日本海の上を通過する際、海からたくさんの水分を補給して雪や雷をもたらす積乱雲をつくります。そうすると、日本海では風が強く吹き、雷鳴が激しく鳴り響くようになります。
ハタハタはこういった時期に、東北地方を中心とした日本海沿岸部にあらわれる魚なのです。激しくとどろく雷のことを「霹靂神(はたはたがみ・はたたがみ)」とよぶことがありますが、ハタハタは冬の雷鳴とともにやってくる魚ですから、これが語源となっているのでしょう。
ちなみに、「青天の霹靂(せいてんのへきれき)」という言葉にある、霹靂(へきれき)とは、急な雷鳴を意味していますが、これは、霹靂神(はたはたがみ)の霹靂(はたはた)と同じ漢字です。またハタハタは漢字で魚偏に雷と書くことからも、ハタハタが雷と関連づけられた魚であることがうかがえます。
ほかにも魚偏に神と書いてハタハタと読むこともあります。こちらの漢字の解釈は様々で、雷を「神様が鳴ること」として神の魚と表したとか、うろこの模様が富士山のようでおめでたいからとか、冬は食べ物が少なくなるので、人々が困らないようにと神様が授けてくれる魚だから、などといわれています。
いずれにしろ、これからの時期が旬のハタハタを食べて冬の味覚を楽しむのも良いですね。

過去のお天気豆知識

筋状(すじじょう)の雲2026年01月24日(土)
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各地の天気

お天気豆知識

筋状(すじじょう)の雲

筋状(すじじょう)の雲

冬の天気の代名詞ともいえる西高東低の気圧配置が現れると、気象衛星の画像では筋状(すじじょう)の雲を見ることができます。冬型の気圧配置と筋状の雲には密接な関係があります。冬になるとシベリア大陸は冷え込んで、大陸には冷たい重い空気が溜まって高気圧ができます。一方、この時期、日本付近を東進した低気圧が北海道の東の海上やアリューシャン近海で発達するようになり、ときには台風並みに発達することがあります。このため日本付近の気圧配置は西に高気圧、東に低気圧のいわゆる「西高東低」の冬型の気圧配置となります。日本付近の等圧線は南北の縦縞模様になり、冷たい北西の季節風が吹き、大陸から日本列島に寒気が流れ込んでくるのです。大陸から吹き出してくる冷たい乾燥した空気は、日本海の対馬暖流の上を渡ってくるうちに、海面から蒸発した水蒸気をたっぷり吸い込んで日本海の上で雪雲が成長するのです。この時、季節風の吹く方向や中国大陸側の地形の影響を受けながら中国大陸から日本へ向かって発達していきます。これを上空から見ると筋状の雲になるのです。

しょうが湯

しょうが湯

冬場は温かい飲み物で体を内側からも暖めたいものですね。そこでおすすめなのが、「しょうが湯」です。民間療法の風邪薬としても古くから知られるしょうが湯は体を芯から温めてくれる飲み物です。しょうがは栄養的には特に目立ったものはありませんが、ジンゲロールなどの辛味成分が新陳代謝を活発にし、発汗を促して、熱を下げる働きをします。また、せき止めや、食欲を増進させる効果も期待でき、風邪のひきはじめに効果があるといわれています。このため、しょうがは昔から生薬としても用いられてきました。現代社会はとかく薬に頼りがちですが、天然の素材を用いたしょうが湯を飲んで、風邪に負けないようにしたいものですね。

温度の限界

温度の限界

私たちのまわりにはたくさんの温度があり、生活に密接にかかわっています。例えば、天気予報で発表される予想気温は空気の温度、風邪をひいたときに測るのは体温です。人間の平熱は36度くらいですが、太陽の表面温度は約6000度もあります。このように温度は理論上、上限はないと考えられています。一方、下限は決まっており、その温度はマイナス273.15度です。この温度は、理論上では熱が全く存在しない状態で「絶対零度」と呼ばれています。過去に実験によって、絶対零度の世界を作り出そうとしましたが、実際にその温度にまで到達できたことはありません。それにしても、マイナス273.15度という世界は想像すらできませんね。