春の星座で最初に夜空に上がってくる星座がかに座です。星占いにもでてくる黄道(こうどう)12星座のひとつなのでご存じの方は多いでしょう。
かに座は暗い星の集まりなのであまり目立ちませんが、明るい星の多いふたご座としし座の間に位置し、これら2つの星座を目安にすれば見つけやすくなります。
かに座を見つけたら、カニの甲羅部分にある「プレセペ星団」を探してみましょう。この星団の見かけの大きさは満月の3倍くらいあり、肉眼ではぼんやりと広がった光の塊に見えます。プレセペ星団は数百個の星の集団で、双眼鏡を使うと星の集まりということがはっきりとわかります。
星座にはいろいろな神話が残っていますが、かに座の正体は、ギリシャ神話の勇者ヘラクレスに挑んだ勇敢なお化けガニです。
ヘラクレスは12の命がけの大冒険を行い、そのひとつに「レルネアの沼の怪物ヒドラ退治」というのがあります。ヘラクレスがそのヒドラと格闘している最中に出てきたのがまさにこのお化けガニなのです。
ヒドラに加勢しようと勇猛果敢に出てきたお化けガニでしたが、ヘラクレスに傷ひとつ付けられないまま、あっけなく踏みつぶされてしまいました。しかし、ヘラクレスに挑んだ勇敢さをたたえて星座になったのです。
お天気豆知識(2026年03月01日(日))


3月の星座を代表するものとして、おおいぬ座やこいぬ座があります。
おおいぬ座はオリオン座の左下にあり、冬の星座の中でも最後に登場する星座です。名前の通りの犬の星座ですが、神話ではオリオンの連れている猟犬だったり、英雄アクタイオンの猟犬とされていたり、また、土地を荒らすキツネを追いかけた名犬とされています。
おおいぬ座は、シリウスのある星座としても有名です。シリウスは太陽や月、惑星を除くともっとも明るい星で、その明るさはマイナス1.5等でおおいぬ座の目印となっています。
一方、こいぬ座はおおいぬ座に比べると目立つ星が少なく、唯一、プロキオンという明るい星が目印です。プロキオンは「犬の前に」という意味で、シリウスよりもわずかに早く東の空に現れることから名付けられました。
おおいぬ座、こいぬ座が南の空に高く昇ると、もう季節は春です。真冬に比べて冷え込みが緩んでくる春の夜、季節の移り変わりを感じるため夜空を眺めてみるのはいかがでしょう。

