11月も中旬となり寒さも増し、次第に冬らしくなってきました。温かい食べ物が恋しい季節ですが、おやつに焼きいもが食べたくなることはありませんか。
焼きいもの甘さの秘密はさつまいもに含まれる、βーアミラーゼという酵素です。βーアミラーゼは、デンプンを甘みのもとになる麦芽糖(ばくがとう)に変えるのです。ただ、この酵素が活躍する温度は65度から85度までの間と限られています。
家庭で電子レンジを使って作る焼きいもは、短時間しか加熱されていないため、酵素が活動する温度が長く保たれず、石焼きで作る焼きいもよりやや甘みが少なくなっています。
しかし、どうしてもレンジを使って焼きいもが食べたい、という方には次のような一工夫があります。さつまいもを湿らせたキッチンペーパーに包み、加熱温度を弱めに設定して時間をかけて作ってください。
時間をかけた分、麦芽糖がたくさん作られ甘みが増し、おいしく仕上がります。
お天気豆知識(2025年11月17日(月))


昔は石焼きいもを売る声が遠くから聞こえましたが、最近では珍しくなりました。
石焼きいも、というと家庭では簡単に作れないイメージがありますが、実は意外に簡単に作れ、電子レンジで作る場合より甘みも多くなります。
用意するものは、砂利・新聞紙・中華鍋か土鍋・軍手・さつまいもです。
まず砂利をきれいに洗い、新聞紙の上に広げてよく乾かします。次に乾いた砂利を鍋に入れて、中火で15分ほど焼きます。そして軍手をはめてさつまいもを石の中に埋め込みます。
さつまいもを入れたら火は弱火にして、密封しないように注意して、ふたをして下さい。また、まんべんなく、さつまいもが焼けるよう、さつまいもを約15分おきに回転させることを忘れないでください。さつまいもの大きさにもよりますが、約1時間でほくほくの状態に焼き上がります。
皆さんもこの冬、石焼きいも作りにチャレンジしてみてはいかがですか。

