山から始まった紅葉も徐々に麓に下りてきました。
紅葉狩りへ出かける方も多いかと思いますが、この季節は街などの身近な場所でも紅葉が楽しめます。きれいに色付いた街路樹のもとを歩くのは、独特の風情があります。街なかの紅葉で有名な場所を見てみましょう。
札幌の大通公園の紅葉の見ごろは例年10月中旬から下旬ごろです。ここでは札幌テレビ塔から眺める紅葉が見所のひとつで、園内には彫刻などが並び、それらを鑑賞しながらの散策も楽しめます。
東京の神宮外苑銀杏(じんぐうがいえんいちょう)並木の見ごろはやや遅れて、例年11月下旬から12月上旬ごろにかけてです。黄金色に色付いた大きな銀杏の木がずらりと並ぶ様は圧巻で、その美しさからか、よくドラマの撮影地としても使われます。
この他にも街で紅葉が楽しめる場所はたくさんあります。買い物の後や会社帰りに少し立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お天気豆知識(2025年10月27日(月))


紅葉している街路樹を眺めていて、木の一部に色むらがあるのに気付いたことはないでしょうか。
黄または赤に色付いた中に、緑のまま残っている部分があるときは、その近くに街灯がないか探してみて下さい。緑のまま残っている部分は夜間に街灯の光が当たることが原因で、紅葉が進みにくくなっているのです。
樹木が色鮮やかに紅葉する条件の一つに、昼夜の気温差が大きいことがあります。暗くなると街灯がともり、光が当たる枝葉は温められます。紅葉は樹木の冬支度の現れなので、夜間の冷え込みがゆるい部分では紅葉が進みません。
この部分的な色むらは都会の紅葉ならではの現象です。都会の樹木も敏感に気温の変化を感じているのですね。

