これからの季節、空気がカラッとして過ごしやすくなりますが、一方で、肌荒れが起こりやすくなる時期になります。
私たちの皮膚は何重もの層になっていて、その一番外側のところは「角質層(かくしつそう)」と呼ばれています。肌荒れはこの角質層の水分が少なくなり、皮膚がひび割れることで起きます。
通常は、皮脂腺(ひしせん)から出る皮脂と、汗腺(かんせん)から出る汗で出来た「皮脂膜」によって角質層は潤いを保っています。しかし、秋が深まるにつれて気温が下がり、空気が乾燥して湿度も低下すると、汗や皮脂の分泌が少なくなるため、皮脂膜が作られにくくなります。これが肌荒れの原因です。
肌荒れの対策として乳液やクリームを塗るのは、その油分で人工的な皮脂膜を作り、角質層を乾燥しないように保つためなのです。
夏の間に強い紫外線や冷房による乾燥で、すでに肌がかさつきやすくなっていることも考えられます。冬が近づくにつれさらに肌には厳しい環境になるので、しっかり肌荒れを防ぎたいものですね。
お天気豆知識(2025年10月25日(土))


気温が下がり、空気が乾燥していくこれからの季節、肌も乾燥しやすくなります。そんな季節でも、肌が潤っているのはお風呂に入っているときです。
入浴中は角質層に水分が浸透し肌がしっとりした状態になります。しかし入浴後15分も経過すると元の状態に戻ってしまいます。では、肌荒れを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
まず、シャワーで済ませるよりお風呂につかりましょう。これはシャワーだけでは保湿成分である汗が出るまで体を温めるのが難しいからです。最低でも10分間、長くて30分以内を目安に、40度前後のお湯にじっくり入り、少しずつ汗が出るようにしましょう。
そして、体を洗うときはゴシゴシと強くこすってはいけません。タオルやブラシによる洗いすぎは、潤いを保つ皮脂膜をこすり落としてしまうからです。
また、体を洗い流すときは、しっかり石けんを落としましょう。肌に残った石けんの成分は肌荒れの原因となってしまいます。泡が落ちているようでも石けんが残っていることもあります。体を洗った後に湯船につかると、しっかりと石けんを肌から落とすことができます。
入浴後は清潔なタオルを優しく肌にあて、水滴を吸い取った後にクリームを塗りましょう。クリームが皮脂膜の代わりとなり、潤いを保ってくれます。
毎日のお風呂で肌荒れ対策を行い、いつも肌の潤いを保つように心がけたいですね。

