実りの秋、店頭には秋の果物が並ぶようになりました。中でもブドウは秋の代表的な果物です。
ズラリと並んだ中から、よりおいしいブドウを見分けるにはどうすればいいでしょうか。ブドウは、メロンなどのように日をおいても甘みが強まるわけではないのでなるべく新鮮なものを選んで下さい。
そのためには、まず軸に注目するとよいでしょう。収穫してからおよそ5日から6日たつと緑色からだんだん茶色に変色してしまうので軸は茶色になっていないことが新鮮さの目安になります。軸だけでなくブドウの粒の様子で見分けることもでき、粒がみずみずしく、ハリが強いものの方がより新鮮だと分かるのです。
また、よく熟していることもおいしいブドウの条件です。熟したブドウを選ぶには、皮の色を見て、濃いものを選ぶようにしましょう。濃いほど熟していて、甘みが強くなるのです。
さらに、表面に白い粉がたくさんついているのも、おいしさの目安になります。この白い粉は「果粉(かふん)」といい、汚れではありません。ブドウの実の表面から水分の蒸発を防ぐ役目があります。果粉は病気や水の管理の失敗などによって少なくなってしまうため、たくさんついているブドウはおいしいものとなるのです。
これらのポイントを参考にして、お店でおいしいブドウを選びましょう。
お天気豆知識(2025年09月19日(金))


ブドウのおいしい季節になりました。
同じブドウでも房の上の方が一番甘みが強い、ということをご存じですか。これはブドウは上の方から順番に熟していくためです。
ブドウは日をおいても甘みは強くならないので、収穫したタイミングでそのブドウの甘みが決まります。そのため、完熟したものではあまり差がありませんが、全体が熟しきる前に収穫したブドウは、房の上の方は他の部分より甘くなるのです。
また、同じブドウであれば、大きい粒より小さい粒の方が甘いのです。大きい粒の方が甘そうなイメージがありますが、一粒に含まれる糖分の量はそれほど変わらないため、大きい粒の方が糖分が分散され、甘みがうすくなるのです。
巨峰やマスカットなど、ひとつのブドウを取り分けて食べるときは房の上の方、または粒の小さいものを選ぶとよいでしょう。