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お天気豆知識(2025年05月16日(金))

紫外線・曇りの日でも要注意
紫外線・曇りの日でも要注意

強い日差しが照りつけるこの季節、外を歩く時は日焼けが気になる方も多いのではないでしょうか。
日焼けはご存じの通り、紫外線により引き起こされますが、通常、私たちが地上で受ける紫外線には、紫外線A波(UV-A)と紫外線B波(UV-B)があります。
UV-AはUV-Bと異なり、大部分が雲や窓ガラスさえも通過するという特徴をもっているため、日常生活のなかで、知らず知らずのうちに浴びることが多くなります。つまり、屋内や曇り空だからといって油断していると、気づかないうちにUV-Aを大量に浴びることになるのです。
また、UV-AはUV-Bによる日焼けの作用を強める働きがあります。このため、UV-Aを大量に浴びた後、UV-Bを浴びると、わずかな量でもすぐに、日焼けが引き起こされることになるのです。
そこで、曇りの日にUV-Aをたくさん浴びたあと、急に晴れ間が出て、UV-Bを浴びると、日焼けの作用が強められるため、短い時間でも、顕著な日焼けにつながることがあるのです。
晴れている日だけでなく、曇りの日も日焼けには十分注意しなければならないのです。

お肌と紫外線
お肌と紫外線

UV-Bは大部分が肌の表面で吸収され、短時間で肌に炎症(サンバーン)を起こさせます。肌が赤くなって、ヒリヒリするのが、この炎症によるものです。
また、その数日後にはメラニン色素を増加させ皮膚に色素沈着を起こさせる(サンタン)作用があります。UV-Bを繰り返し浴びると皮膚の老化作用を促進し、皮膚ガンの誘発にもつながります。
一方、UV-AはUV-Bよりもエネルギーが小さく、UV-Bのような急激な作用はありません。
ただ、UV-Bの大部分が皮膚の表皮で吸収されてしまうのに比べて、UV-Aは肌の奥深くまで浸入します。
UV-Aを浴び続けることにより、その悪影響が肌に蓄積し、肌の弾力性の低下やシワの増加などにつながることになるのです。

過去のお天気豆知識

イチジク2025年08月28日(木)
秋山の日暮れは早い2025年08月27日(水)
天体望遠鏡のしくみ2025年08月26日(火)
トンボの分類2025年08月25日(月)
黒い服はこんなに暑い2025年08月24日(日)
夏休みの宿題支援シリーズ・風速計を作ろう2025年08月23日(土)

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イチジク

イチジク

夏から秋にかけてが旬の果物のひとつに、イチジクがあります。イチジクはアラビア地方が原産で、日本には江戸時代に中国から伝わってきました。昔から親しまれてきたため、イチジクの木を庭先に植えている家庭も多いのではないでしょうか。イチジクは、もともと「一熟」という漢字を当てて、イチジュクと呼ばれていました。これは、日ごとに一つずつ果実が熟していくから、または果実が1か月で熟すことから、このような名前がついたと言われています。イチジクを漢字で書くと、「無花果」と書きます。これはイチジクが花を咲かせずに実を結ぶ果物と考えられてきたからです。しかし、実際にはイチジクもほかの果物と同じように花を咲かせています。イチジクを食べたことのある人なら見たことがあるはずです。イチジクの実を割ったときに、小さな粒が中にたくさん詰まっていますが、この粒々こそが花なのです。果実の中に花があるなんて変な話ですが、果実だと思って食べている部分は実ではなく、花托(かたく)と呼ばれる部分です。この食用とされる部分には、食物繊維のペクチンやたんぱく質を分解する酵素が多く含まれています。食物繊維のペクチンは、腸の働きを活発にさせる上、コレステロールの吸収を防ぎます。また、たんぱく質分解酵素は消化を助ける働きをします。そのため、イチジクは油っこいものや肉などのたんぱく質の多い食事をしたあとにデザートとして食べるのが最適です。ほかにもお酒を飲んだあとに食べると二日酔いになりにくくなると言われています。ぜひ試してみてはいかがでしょう。

秋山の日暮れは早い

秋山の日暮れは早い

立秋を過ぎて、季節はゆっくりと秋へと変わりつつあります。まだ、日中は30度以上の真夏日になる日もあって暑さだけをみると、秋にはほど遠いように感じますが、この時期、気温より先に光の時間に秋の姿が現れてきています。日脚は着実に短くなり、昼間の時間は夏真っ盛りの頃に比べて日に日に短くなってきています。これから秋山シーズンで、秋の遠足や山登りなど行かれる時には日没の時間がどんどんと早まってきているということに注意しなくてはなりません。夏の間は、太陽はいつまでも高い位置にあったような気がしていましたが、9月にもなると思っている以上に夕暮れが早くなっているのです。たとえば、富士山の日の入り時間は、夏至の頃の6月下旬では19時過ぎでしたが、8月下旬になると18時15分くらいになり、45分くらい早まってきています。さらに9月下旬にもなると17時30分前後と、夏至の頃より1時間30分くらい、日没が早くなると言うわけです。まだまだ残暑が厳しい日もありますが、これから秋へ冬へと向かうにつれてどんどんと日没が早まることを忘れずに秋山登山を楽しんでください。

天体望遠鏡のしくみ

天体望遠鏡のしくみ

天体望遠鏡には、「屈折式」や「反射式」などの種類がありますが、初めて購入する場合は、屈折式望遠鏡がお勧めです。これは、望遠鏡の両端に1枚ずつレンズが付いている最も一般的な天体望遠鏡で、手入れも比較的簡単なので初心者向きといえます。この望遠鏡でのぞき込む側にあるレンズは「接眼レンズ」その反対側に付いているレンズは「対物レンズ」といいます。どちらのレンズも対象が大きく見えるようにするための働きをし、特に屈折型望遠鏡の倍率は接眼レンズを交換することで変えることができます。また、対物レンズは光を集めるためのレンズでもあり、これが大きいと光をたくさん集めることができるので、星が明るく見えます。天体望遠鏡を購入するときは、倍率が大きい物ほどいい気がしますが、いくら倍率を高くしても、対物レンズが持っている性能以上に暗い星を見たり星の表面を細かく観察することはできません。つまり、望遠鏡の性能は対物レンズの大きさが決めているといえます。もちろん対物レンズが大きくなれば、それだけ望遠鏡は高価になりますが、直径が6センチ程度の望遠鏡でも、肉眼の70倍以上もの光を集めることができるのです。また、望遠鏡を選ぶ際は三脚(架台)にも気を配りましょう。貧弱な三脚(架台)だと、わずかな揺れでも視界が大きく揺らいでしまい、観測に影響することがあるので、しっかりした三脚(架台)が良いでしょう。ぜひ、天体望遠鏡を使って、本格的に星空を眺めてみてはいかかでしょうか。