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お天気豆知識(2026年04月27日(月))

江戸後期の地図作り
江戸後期の地図作り

大型連休をひかえ、旅行の計画を立てている方も多いのではないでしょうか。旅行に出かける際の持ち物の中で、欠かせないのはやはりその土地の地図ですね。
初めて日本の正確な地図を作った人をご存じでしょうか。その人は江戸時代後期に活躍した伊能忠敬(いのうただたか)です。
彼の測量の方法は、当時は主流だった歩幅で距離を測る歩測でした。また、夜は天体観測を行って緯度を測定しました。北極星の高度がその場所の緯度と等しいことを利用して現在地の緯度を調べていたのです。
ただ一方で、緯度と同様に地図作りには欠かせない経度の測定は大変困難だったようです。経度の測定は、江戸、大阪と観測地の3地点で同時に日食や月食の始まりと終わりの時間をはかり、その差から求めようとするものでした。
観測期間中に日食は4回、月食は9回ありましたが、どこかが悪天候になると測定はできません。なかなかうまくいかず、経度の測定で高い精度を出すのは難しかったようです。そのため経度は天体観測ではなく、主に導線法などの計算から求められました。
伊能忠敬は日本全国を歩き回り測量を重ねましたが、旅に出て18年後に病没してしまいます。その後は、弟子たちが引き継いで1821年に、のちに伊能図と呼ばれる「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」を完成させ、幕府に提出したのです。

現在の地図作り
現在の地図作り

最初の日本地図を作った伊能忠敬が日本の測量を始めて約200年が経ちますが、現在の地図はどうやって作られているのでしょうか。
見本となる地図がないときは、まず地上にいくつかの基準となる位置を決めて測量します。そして、決めた位置が写るように空から飛行機を使って航空写真を撮ります。さらにその写真を元にして、地図を描いているのです。
航空写真は飛行機の底部に穴を空け、そこに大型のカメラをセットして撮っています。
上空1500メートルから写した写真は、地上の20センチくらいの小さなものまで見ることができる優れたものです。
なお、現在の地図作りはどんどん進歩しており、人工衛星を利用したり、飛行機からの観測で直接、建物の高さまで測って3次元の地図を作ることなども可能になっているのです。

過去のお天気豆知識

波浪について2026年09月23日(水)
秋分2026年09月22日(火)
ヒガンバナ2026年09月21日(月)
吹き返し2026年09月20日(日)
潮の名前・12026年09月19日(土)
秋の七草2026年09月18日(金)

各地の天気

お天気豆知識

波浪について

波浪について

私たちの生活に欠かすことのできない天気予報ですが、天気予報には天気のほかに、海上の波の高さを予報する波浪予報があります。釣りやサーフィンで海へ出かける方、また漁業を営む方にとっては毎日の波の高さは天気予報と同じくらい気になるところです。波浪予報は沿岸の海域、つまり海岸から20海里(およそ37キロメートル)までの水域の波の高さを予報します。ここでいう波とは、風によって生じる波と、その波が遠くまで伝わってできるうねりを対象としていて、地震による津波などの地殻変動による波は含まれません。波浪予報は単独で発表されることはなく、天気予報に含まれた形で発表されます。海上の波の予報は天気の状態と密接に関係しているため、切り離して考えることはできないのです。

秋分

秋分

9月23日は秋分です。この日は、秋の始まりである立秋と冬の始まりである立冬の中間にあたり、暦の上では秋の折り返し点となります。地方にもよりますが、この時期、平均気温は1週間あたりおよそ1度ずつ低くなり、昼の時間は1年で一番早いペースで短くなっていきます。夏の名残は少なくなり、季節が進んでいることを実感でるころと言えます。秋分は、その前後3日間を含む秋の彼岸の中日(ちゅうにち)になります。年に2回ある彼岸には、祖先の霊を供養するため墓参などが行われますが、国民の祝日に関する法律(祝日頬によると、秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった人をしのぶ」日と定められています。一方、春の彼岸の中日である春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日と定められています。俳句の世界では彼岸は春の季語となっていて、秋の彼岸は「秋彼岸」「後の彼岸」と区別して言われるのですが、法律上では、秋のほうに彼岸の意味が採用されているようです。

ヒガンバナ

ヒガンバナ

秋の彼岸のころになると、田んぼのあぜ道や川の土手などで真っ赤に咲くヒガンバナを見かけることがあります。ヒガンバナは学名をLycorisradiata(リコリス・ラジアータ)といいます。リコリスはギリシャ神話に出てくる美しい海の女神・リコリスの名に由来します。ラジアータは花の形からきていて、「放射状の」という意味です。燃え上がるような深紅の花を咲かせるヒガンバナを、見事に言い当てた学名と言えるでしょう。また曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という呼び名もよく知られています。これは、古代インドの言葉で「天上の花」「赤い花」の意味とされています。このほかにもヒガンバナは各地方でいろいろな名前で呼ばれていて、その数は数百とも千におよぶとも言われています。ただ、有毒植物であることや、墓地などに生えているため縁起の悪い植物として扱われ、その名も「地獄花(じごくばな)」や「幽霊花(ゆうれいばな)」など、どちらかというと不吉な名前が多くなっています。このように縁起の悪い植物として扱われることの多いヒガンバナですが、名前はどうあれその美しさに変わりはないですね。