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お天気豆知識(2025年04月25日(金))

江戸後期の地図作り
江戸後期の地図作り

大型連休をひかえ、旅行の計画を立てている方も多いのではないでしょうか。旅行に出かける際の持ち物の中で、欠かせないのはやはりその土地の地図ですね。
初めて日本の正確な地図を作った人をご存じでしょうか。その人は江戸時代後期に活躍した伊能忠敬(いのうただたか)です。
彼の測量の方法は、当時は歩幅をつかって距離を測る歩測でした。また、夜は天体観測を行って緯度を測定しました。北極星の高度がその場所の緯度と同じことを利用して現在地の緯度を調べていたのです。
ただ一方で、緯度と同様に地図作りには欠かせない経度の測定はやっかいだったようです。経度の測定は、江戸、大阪と観測地の3地点で同時に日食や月食の始まりと終わりの時間をはかり、その差から求めようとするものでした。
観測期間中に日食は4回、月食は9回ありましたが、どこかが悪天候になると測定はできません。なかなかうまくいかず、経度の測定は実質的には失敗だったようです。そのため経度は天体観測ではなく別の方法で計算から求められました。
伊能忠敬は日本全国を歩き回り測量を重ねましたが、旅に出て18年後に病死してしまいます。その後は、弟子たちが引き継いで1821年に、のちに伊能図と呼ばれる「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」を完成させ、幕府に提出したのです。

現在の地図作り
現在の地図作り

最初の日本地図を作った伊能忠敬が日本の測量を始めて約200年が経ちますが、現在の地図はどうやって作られているのでしょうか。
見本となる地図がないときは、まず地上にいくつかの基準となる位置をきめて測量します。そして、決めた位置が写るように空から飛行機を使って航空写真を撮ります。さらにその写真を元にして、地図を描いているのです。
航空写真は飛行機の底部に穴をあけ、そこに大型のカメラをセットして撮っています。
上空1500メートルから写した写真は、地上の20センチくらいの小さなものまで見ることができるすぐれたものです。
なお、現在の地図づくりはどんどん進歩しており、人工衛星を利用したり、飛行機からの観測で直接、建物の高さまで測って3次元の地図を作ることなども可能になっているのです。

過去のお天気豆知識

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お天気豆知識

不思議な光の輪

不思議な光の輪

変わりやすい春の天気を表すのに、女心と春の空、という天気のことわざがあります。昔から雲や空の様子を見ることによって天気を予想する方法があり、天気のことわざは、その経験から伝わってきたものといえるでしょう。そんな天気のことわざの一つに「日がさ、月がさは雨」という言葉があります。「かさ」とは、太陽や月の周りにできる光の輪のことで、薄雲と呼ばれる巻層雲が太陽や月にかかる現象です。巻層雲は上空6000メートルから1万メートルに浮かぶ雲で、氷の粒でできています。この氷の結晶の中を光が通過するときに屈折したり反射したりして光の輪が現れます。「日がさ、月がさは雨」とは、日がさ、月がさが出たら雨が近いという意味で、日がさや月がさが出ると、実際に6割くらいの割合で雨が降るとも言われています。そのほか、ある調査では、雲が厚みを増してかさが見えなくなってから大体20時間前後に雨が降り出すという結果もあるのです。

雪形・1

雪形・1

4月に入り、日増しに日差しも強まってきました。冬の間に山々に降り積もった雪も、春を迎えて次第に雪解けが進んでいます。この雪解けの進み具合には、地形が大きく関係し、毎年同じような時期に山肌へ浮かび上がる独特の模様が麓から見られる所があります。このような、残雪によって描かれた絵を「雪形(ゆきがた)」といいます。雪形は、古くから農作業の目安とされ、種をまく老爺の姿や農家を手伝う牛や馬など、農業にまつわる雪形が数多く伝えられてきました。長野県や新潟県などは地形が複雑で雪も多い地域で、年によって気温や積雪量が大きく変動します。画一的な暦を用いるよりも、気温の変化とともに現れる雪形が、田植えの準備の目安として有効だったのです。

果物と気候・1

果物と気候・1

夏にはスイカ、秋はリンゴやカキなど、旬の果物や野菜を味わうことは季節ごとの楽しみですね。果物や野菜は甘いほどおいしく感じますが、この甘みには天気が大きく影響しています。植物は太陽の光によって光合成を行い果実を作ります。ですから、日差しがたくさんあれば、十分甘い果物や野菜ができそうな気がしますが、甘さの秘密はそれだけではありません。実は、昼夜の気温差が大きいと果物や野菜の甘さは増していくのです。単に気温が高ければよいわけでなく、昼間は気温が高く朝晩は冷え込む、という環境が果物や野菜が甘くなる条件なのです。果物の栽培が盛んな地方は、こうした気象条件を満たしている場合が多いのです。