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お天気豆知識(2025年04月22日(火))

果物の花
果物の花

春は桜に限らず多くの花が咲き乱れる季節で、実を収穫することが目的の果樹の中にも、春にきれいな花を咲かせるものが沢山あります。
たとえば、その代表的なものにはウメがあります。ウメの花は初春の花として親しまれ、香りもよく、実を食用とする一方で、昔から観賞用としても大事にされてきました。
また、ひな祭りに飾られるモモの木も春に花を咲かせる果樹のひとつです。若葉より先か同時に小さな花が咲き、その直径は3センチほどです。花の色には白色、桃色、紅色などがあります。
世の中が桜の話題に沸き立つころには、サクランボの木(セイヨウミザクラ)も花を咲かせます。サクランボの花は、ウメやモモと違って枝からのびる長い柄の先につくことが特徴です。また、花の姿は花見の対象となる桜と似ていますが、ソメイヨシノなどとは違って白い色をしています。
そして、これからの時期はリンゴの花が見られるようになります。リンゴの花のつぼみはピンク色ですが、開花すると白く見えます。これは花びらの外側に少しピンク色の部分があるためです。
果樹の花が咲くと、私たちは花を見て春を楽しみますが、農園ではおいしい果物がたくさん実るようにと、受粉作業や果実の数を調整するために花を取り除く作業などで忙しくなっていきます。

果物カレンダー
果物カレンダー

果物の花が咲くと、次はいつごろ実がなるのかが気になることでしょう。
多くの地域で2月から3月にかけて花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれたウメは、小粒の品種なら5月のうちから出回り始め、全体の収穫のピークはだいたい6月ごろになります。
また、3月から4月にかけて花を咲かせるモモは、6月から8月に収穫期を迎え、夏の最も暑いころに多く出回るようになります。
そして、4月に花を咲かせたサクランボが実をつけるのは、6月ごろです。なかでも国産サクランボの代表種である「佐藤錦(さとうにしき)」の収穫は、6月中旬から7月上旬にかけて行われます。
リンゴは4月から5月にかけて花を咲かせたあと、早い品種は7月ごろから収穫が始まり、11月にはリンゴの生産量の半分以上を占める「ふじ」の収穫が始まります。
花の季節が終われば、まもなく実りの季節がやってきます。おいしく実った果実を口にする日が待ち遠しいですね。

過去のお天気豆知識

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お天気豆知識

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇とは漢方薬の一種である「屠蘇散(とそさん)」を酒やみりんに浸したもので、屠蘇散はサンショウ、ボウフウ、ビャクジュツ、キキョウなど数種の薬草が調合されています。また、酒やみりんにはブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミン類が含まれ、アルコールには血行を促進させる働きがあります。お屠蘇には胃腸の働きを盛んにし、風邪を予防するための効果があるので、寒さが厳しく、お酒の量も多くなる年始の時期にお屠蘇を頂くことはまさに先人の知恵と言えるでしょう。正月にお屠蘇を飲む風習は、平安時代に中国から日本に伝わり、嵯峨(さが)天皇の時代に宮中の正月行事として始められたあと江戸時代に一般市民へと広まりました。お屠蘇の「屠」は「邪気を払う」、「蘇」は「魂を目覚め蘇らせる」という意味があるといわれています。年のはじめにお屠蘇を飲むという風習には、無病息災を祈り、心身ともに改まろうという願いが込められているのです。

オーロラのしくみ・1

オーロラのしくみ・1

地球上には私たちが決して作り出すことのできない美しい自然現象が存在します。北極や南極に近い高緯度地方で見られるオーロラもその一つと言えるでしょう。この夜空を乱舞する光のカーテン、オーロラの正体はいったい何でしょうか。これを理解するには、地球が作る「磁場」について知る必要があります。地球は巨大な磁石であり、地球の周りには磁石の働く「磁場」という領域が存在しています。磁場は地球を取り囲むように広がっています。太陽風と呼ばれる太陽から吹く電気を帯びた粒子の流れによって大きく変形し、太陽とは逆方向の地球の夜側に延びて広がっています。この電気を帯びた粒子が地球に侵入し、大気と衝突することで光を発するのです。しかし地球は磁場によって守られているため、この粒子は、北極や南極の磁場のすき間からわずかに入り込むか、太陽と反対側の地球から十分に離れた磁場の弱い所から突入するしかありません。北極や南極の磁場のすき間から粒子が入って来る場合は、太陽の光が当たるため、オーロラの光を確認することはできません。夜空に輝くオーロラを作り出すのは、太陽を出発した粒子が地球の夜側へ回り込み、地球の磁場に取り込まれて北極や南極付近に流されてくる粒子なのです。

餅(もち)つき・1

餅(もち)つき・1

年末に、家族や親戚で集まって餅つき大会という光景を最近ではあまり見かけなくなりました。しかし、多くの家庭では鏡餅を飾り、お正月にお雑煮を食べるのではないでしょうか。このお餅とは「ハレの日」に食べる食べ物で、餅を食べることによって霊魂の再生を図ろうとしました。また鏡餅は、お供え餅ということもあるように、年神様にお供えし、感謝と幸せをお願いするものです。今では、餅つき機なるものも登場していますが、やはり機会があれば、石や木でできた臼(うす)と木の杵(きね)で餅をつきたいものです。