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お天気豆知識(2025年04月20日(日))

紫外線は反射する
紫外線は反射する

春はすがすがしい陽気で外に出るのはたいへん気持ちがよいものですが、これからは紫外線がますます強くなっていく季節です。
最近では紫外線の悪影響について一般に知られるようになり、紫外線対策として日傘を使用する人も少なくないでしょう。
日傘は素材にもよりますが、色の濃いものを中心に太陽から直接降り注ぐ紫外線をかなりの割合でカットしてくれます。しかし、日傘だけでは紫外線を防げるわけではありません。それは紫外線には反射する性質があるからです。
日傘をさして上からの紫外線をさえぎったつもりでいても、地面などで反射した下からの紫外線に対しては無防備になっているのです。そのため、紫外線をきちんと防ぎたいならば、反射する紫外線への対策も必要です。
上から降り注ぐ紫外線には日傘を使用しますが、地面などからの反射による紫外線に対しては日焼け止めクリームが効果的でしょう。
これからますます紫外線は強くなりますが、紫外線の反射する性質をよく理解して上から直接照りつける太陽光からの紫外線とともに、地面などからの反射による下からの紫外線にも注意しましょう。

紫外線の反射率
紫外線の反射率

紫外線には反射するという性質がありますが、その反射率は地面の状態によって大きく異なります。
例えば草地や土地の上は、反射率が10パーセント以下です。よく晴れた日には、草のあるところを選んで歩くだけでもある程度紫外線から体を守ることができそうです。
また、コンクリートやアスファルトの場合、その反射率は10パーセント程度です。夏場に買い物や散歩に出かける際に路上を歩くと、じりじりと照りかえす日ざしから紫外線もかなり強そうな印象を持ちますが、比較的反射率は高くないようです。
一方、湖へ釣りに行くなど水辺のレジャーは要注意です。水面における紫外線の反射率は、波が静かであっても10から20パーセントとかなり高くなっています。波があるとそれが集光レンズの働きをすることがあるため、瞬間的に100パーセントを超えることもあります。
さらに、雪面(新雪)では、白色が光をよく反射するように紫外線もほとんど反射するので、80パーセント近い反射率となります。いわば太陽が上と下に2つあるようなものなのです。
春スキーに行かれる方は万全の対策が必要です。環境によって紫外線の強さが異なることを理解し紫外線対策を万全にして、レジャーをお楽しみ下さい。

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お天気豆知識

偏形樹

偏形樹

日本各地には、地形の影響も加わって、局地風と呼ばれる季節特有、また地域特有の風が吹きます。特に風の強い地域では、風の方向や強さを知る手がかりとして、「偏形樹(へんけいじゅ)」があります。偏形樹は、木が成長する段階で、ある一定の方向から圧力を受けたため、まっすぐに伸びずに横に傾いた木のことです。例えば、海岸沿いなど、海からの風が強く吹きやすい所では、幹は陸側に傾きやすくなります。

街中の紅葉を楽しむ

街中の紅葉を楽しむ

山から始まった紅葉も徐々に麓に下りてきました。紅葉狩りへ出かける方も多いかと思いますが、この季節は街などの身近な場所でも紅葉が楽しめます。きれいに色付いた街路樹のもとを歩くのは、独特の風情があります。街なかの紅葉で有名な場所を見てみましょう。札幌の大通公園の紅葉の見ごろは例年10月中旬から下旬ごろです。ここでは札幌テレビ塔から眺める紅葉が見所のひとつで、園内には彫刻などが並び、それらを鑑賞しながらの散策も楽しめます。東京の神宮外苑銀杏(じんぐうがいえんいちょう)並木の見ごろはやや遅れて、例年11月下旬から12月上旬ごろにかけてです。黄金色に色付いた大きな銀杏の木がずらりと並ぶ様は圧巻で、その美しさからか、よくドラマの撮影地としても使われます。この他にも街で紅葉が楽しめる場所はたくさんあります。買い物の後や会社帰りに少し立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

晴天乱気流

晴天乱気流

飛行機の揺れの原因となるような空気中の小さな渦による不規則な流れのことを「乱気流」と呼びます。日常のフライトにおいて、乱気流はパイロットが最も注意しなければならない現象のひとつです。乱気流は、上下で風の強さや向き、空気の性質が大きく異なるときに発生しやすく、積乱雲などの雲の中で発生する乱気流については、雲の状態を目視や気象レーダーで観察すれば予測をたてることもできます。ただし、乱気流は雲の全くない晴れた空にも発生するため、気をつけなければいけません。これは「晴天乱気流」といい、レーダーにも映らないため予測が非常に難しくなります。雲のない晴れた空の中で突然激しい乱気流に巻き込まれ、シートベルトを外していた乗客やサービス中の客室乗務員が天井まで放り上げられてけがをするといった事故が過去に何度も起こっています。晴天乱気流によって飛行機がガタガタと揺れることもあるので、晴天時でも決して油断はできないのです。