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お天気豆知識(2025年03月27日(木))

融雪洪水
融雪洪水

北国ではこの時期になっても山にはたくさんの雪が残っています。
春先、気温が上がると山の雪は徐々にとけて川へと流れていきますが、急に暖かくなったときや晴れの日が続いたとき、さらにそこへ雨が加わったときなどは、雪どけが一気に進んで洪水になることがあります。
これは「融雪洪水」とよばれ、北国では台風時の洪水に匹敵するほどの出水になることがあります。
特に、雪どけによる洪水には、台風の一時的な大雨によって起こる洪水より継続時間が長くなりやすいという特徴があります。
北陸や東北地方では3月から4月、北海道では4月から5月を中心に発生しやすくなるため、この時期の大雨や気温の急上昇には注意が必要です。

春先の雪どけによる災害
春先の雪どけによる災害

北国では、雪がとけて緑や土の色が目立ってきましたが、この春先の雪どけが災害をもたらすこともあります。その災害の代表的なものには、山で発生するなだれがあります。
暖かくなると斜面の雪はとけて崩れやすくなります。そのうえ、雪どけ水が地面とその上に積もった雪との間を流れて潤滑油のような働きをするため、雪が滑り落ちやすくなるのです。
また、雪どけによる災害は山だけでなく平地でも起こります。たとえ平地の雪が完全にとけていても、遠くの山からの雪どけ水が川を流れ、融雪洪水というかたちで災害をもたらすことがあるのです。
このような雪どけによる災害は、低気圧が日本海を発達しながら進み、暖かい南よりの強風とともに雨が降った場合に起こりやすくなります。
また、晴天の日が長く続いたときや、日中によく晴れて夜に雨が降るようなときも十分に注意しましょう。なお、雪どけによって災害が発生するおそれがある場合、各地の気象台では「融雪注意報」を発表して注意をよびかけています。

過去のお天気豆知識

メイストーム2026年05月07日(木)
クローバー2026年05月06日(水)
雹(ひょう)ができる仕組み2026年05月05日(火)
立夏2026年05月04日(月)
端午の節句・12026年05月03日(日)
磯遊び2026年05月02日(土)

各地の天気

お天気豆知識

メイストーム

メイストーム

5月になると風光る春から風薫る初夏へと移り変わり、すがすがしい陽気に包まれて、植物には日々緑の濃さが加わるころでもあります。しかし一方で、5月は東シナ海やその近辺で発生した低気圧が日本海を急速に発達しながら進み、嵐のように猛威をふるうことがあります。このように発達した低気圧は、それまで安定していた天候を急変させて思わぬ災害をもたらすこともあり、メイストームと呼ばれています。1954(昭和29)年5月8日に東シナ海付近で発生した低気圧は、翌日9日朝に日本海西部で急激に発達したのちに千島列島方面へ進みました。通常の2倍の時速70キロから80キロの速さで通過したため、その速さのために逃げ場を失った船舶の多くが沈没、流失し、死者・行方不明者361人を出す大惨事となったのです。後にこのときの低気圧が詳しく研究され、5月の嵐のことを表す言葉として「メイストーム」と呼ばれるようになったのです。

クローバー

クローバー

新緑が映える5月になると、青々としたクローバーの中に白い花が咲きはじめます。この花を使って首飾りや冠を作って遊んだことを思い出す人もいることでしょう。クローバーはヨーロッパ原産で、日本ではシロツメクサの名でも親しまれている多年草です。江戸時代にオランダからガラス製品が送られてきたとき、この草を乾燥させた物が品物を守る詰め物として使われていたため、ツメクサ(詰め草)という名前がつけられました。明治になると牧草として輸入されるようになり、その強い繁殖力から栽培していたものが各地に野生化して、今では日本中で見かける身近な草花となったのです。花は40から80ほどのごく小さい花が球状に集まったもので、同じ仲間には赤紫色の花をもつアカツメクサ、黄色の花をもつコメツブツメクサなどがあります。葉はふつう三枚ですが、ときには四枚のものもあり「四つ葉のクローバー」として珍重されています。

雹(ひょう)ができる仕組み

雹(ひょう)ができる仕組み

5月はひょうが降ることの多い季節です。ひょうとは、空から降ってくる直径5ミリ以上の氷の粒のことで、直径5ミリ未満のものは「あられ」と呼ばれます。ひょうは、初夏に最も降りやすくなります。この時期は地上付近が暖かい一方で、上空に寒気がしばしば流れ込んできます。すると、地上と上空の温度差が大きくなり、ひょうを降らせる積乱雲が発生しやすくなるのです。積乱雲の頂上は氷点下のため、雲の成分である水蒸気は氷の粒となります。氷の粒は、積乱雲の中で入り乱れている強い上昇気流と下降気流によって上下運動を繰り返し、この過程で周りに水の粒を付着させながら成長します。そして、ある程度の大きさになると、重さに耐えられなくなって地表面に降り落ちてきます。真夏は積乱雲が発生しても地上付近の気温が高いため、上空から降ってくる氷の粒が融けてしまいますが、この時期の気温はひょうを融かすことなく地上に到達させます。そのため、5月はひょうが降りやすいのです。