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お天気豆知識(2025年03月23日(日))

桃の歴史
桃の歴史

桜の咲く時期となってきましたが、春は桜以外にもたくさんの花が咲き出す季節です。その中に桃の花もあり、桜とはひと味違った美しいピンク色の花を咲かせます。
桃は中国が原産で、非常に古くから栽培されてきた果樹のひとつです。そこからシルクロードを通りヨーロッパに伝えられ、一方、日本にも弥生時代に伝わったとされています。
当初は薬や厄よけ、観賞用としてであり、万葉集には桃の花の美しさを詠んだ句がいくつかみられます。
そして平安末期になると、桃の実を食べるようになりましたが、当時の実は小さいうえに固く、あまりおいしいものではありませんでした。
今のように食用として桃を栽培するようになったのは明治時代からで、再び中国から新しい品種が伝わり、それが改良されて現在のようなおいしい桃が誕生したのです。
このような歴史を持った桃はこれからが花見の季節です。桜のように身近な公園で、というわけには行きませんが、庭園や植物園などで見ることができるかもしれません。ぜひお出かけになってはいかがでしょう。

桃の名所
桃の名所

現在、桃は花を楽しむよりも果樹として育てていることが多いので、桜のように名所が多くあるわけではありません。そのため、桃の花を楽しむならば桃の生産量の多い地域がおすすめです。
和歌山県の紀の川市(きのかわし)では、桃畑が紀ノ川(きのかわ)沿いに広がっており、3月下旬から4月上旬に見ごろを迎えます。
また、桃の生産が全国一の山梨県では、県内でも笛吹市(ふえふきし)が名所として有名です。例年の見ごろは4月上旬から中旬にかけてです。
そして昔話の「ももたろう」で知られる岡山県は国内有数の生産量を誇ります。主な栽培地は岡山市の一宮(いちのみや)地区で、ここではドライブがてらに果樹園の中で咲き誇る桃の花を見ることができます。例年の見ごろは4月中旬から下旬にかけてです。
さらに4月下旬になると、東北の桃の名所、福島市で見ごろを迎えます。福島市の郊外にはおよそ15キロに渡って桃畑が広がる、通称、フルーツラインがあります。ここでは5月上旬にかけて濃いピンクの桃の花のほかにも白いリンゴの花を見ることができます。
休日に少し足をのばして、桃の花を見にでかけてみてはいかがでしょうか。

過去のお天気豆知識

気象レーダー・12025年05月07日(水)
ひょうの大きさの記録2025年05月06日(火)
マイカー登山2025年05月05日(月)
立夏(りっか)2025年05月04日(日)
御田植祭(おたうえまつり)2025年05月03日(土)
旧暦五月は雨の季節2025年05月02日(金)

各地の天気

お天気豆知識

気象レーダー・1

気象レーダー・1

立夏を過ぎて暦の上では夏。これから梅雨や台風の季節を迎えるにあたって活躍するのが気象レーダーです。気象レーダーは現在降っている雨の範囲や強さを観測することができ、目先2、3時間の予報にはとても有効です。気象庁では全国20か所に気象レーダーを設置して雨の降っている範囲や雨の強さを観測しています。レーダーは第二次世界大戦中、敵の飛行機や船を発見する目的でイギリスで発明されました。戦後は気象の分野にもこの原理が取り入れられ、気象レーダーとして利用されています。日本で初めての気象レーダーは1954年(昭和29年)大阪に設置されました。その10年後の1964年(昭和39年)、台風を早く発見するために最も見通しのよい富士山に設置されました。その富士山レーダーも35年間にわたる役目を終えて、1999年(平成11年)に観測を終了しました。さて、一般的な気象レーダーとはどのような仕組みで雨を観測しているのでしょうか。レーダーから電波を発射し、雨にあたってはね返ってきた電波を受信します。電波の戻ってくる時間が短ければ近くで降っている雨、戻ってきた電波が強ければ強い雨が降っていることが分かります。これらの情報をコンピュータで解析して、レーダーの画面に表示します。

ひょうの大きさの記録

ひょうの大きさの記録

5月はひょうの多い季節です。ひょうとは、空から降ってくる氷のうち直径が5ミリ以上のものですが、時にはびっくりするような大きさのひょうが降ってくることもあるのです。例えば、1917年6月29日、埼玉県において、かぼちゃ大のひょうが降ったことが記録に残っています。また、1933年6月14日には兵庫県播磨地方で疾風をともなって、にわとりの卵くらいの大きさのひょうが降りました。このときは死傷者が174人も出る惨事となりました。そして、2000年5月24日に茨城県南部と千葉県北西部に、ミカン大のものが降りました。このとき日本列島は西からの高気圧に覆われており、日中は気温がどんどん上がりました。しかし、日本海には上空に寒気を伴う低気圧があったため、上空と地上の気温差が大きくなり雷雲が発達したのです。このときのひょうの影響で負傷者は100人以上に達し、千葉県では野菜やくだもの、花木などを中心に農作物・農業施設関係に66億円の被害が発生しました。ひょうは大きさが大きいほど落下速度も速まり、その衝撃も強まります。ひょうの降りやすい地域では、いかにひょうの被害を防ぐかが重要な課題なのです。

マイカー登山

マイカー登山

5月に入り、冬季に道路規制されていた所でも通行できる所が増えてきました。このような山岳道路のおかげで、私たちは自家用車で登山に行くことができるようになりました。マイカー登山のよい点は、登山口まで簡単に行けることです。最寄りのバス停や駅から登山口までに時間をかけることがありません。また、マイカー登山では時間に左右されずに行動ができます。週末しか休みが取れない場合は、登山口までの交通の便が悪いと、いくら最寄り駅まで始発列車で行っても、登り始めるのが遅くなるので登山が可能な山が限られてしまいます。その点、マイカー登山なら自分のスケジュールに合わせて行程が組めるので便利です。一方、マイカー登山の悪い点は、車の排気ガスが環境破壊をもたらすことです。山道沿いを中心に樹木が立ち枯れている所が増えているのはそのためです。また、交通の便が良くなって行きやすくなることで登山者が増加し、それに伴いゴミが増加するという点があげられます。このようにマイカー登山により便利になった反面、環境への影響も無視できないのです。