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お天気豆知識(2025年02月12日(水))

冬のダイビング
冬のダイビング

マリンスポーツといえば、多くの方が暖かい夏の海をイメージすることでしょう。しかしスキューバダイビングをする方の中には、澄んだ海を求めて、寒いこの時期に海に潜りに行く方もいるようです。
冬から初春にかけてのダイビングの最大の魅力は、なんといっても海が澄んでいることでしょう。海が温まるのは陸地よりも遅いため、3月から4月までは海の中はまだ冬です。
海の透明度は海水中のプランクトンや微粒子の量に大きく影響されますが、冬の時期は比較的プランクトンが少ないため、透明度が高くなるのです。
沖縄などではこれらをあまり含んでいない黒潮が流れ込むため透明度が高くなり、特に1月から3月にかけては最大で50メートル先まで見えることもあるのです。
また、寒い季節に行うダイビングでは、夏に見ることのできない種類の魚にも出会える楽しみがあります。海水温によって生息する魚の種類は違ってきますから、同じ場所でも夏にみた魚とは違った種類のものに出会えるのです。
この時期の日本海は荒れることが多いものの、太平洋ならダイビングを存分に楽しめるのではないでしょうか。

ダイビングの装備
ダイビングの装備

スキューバダイビング用のスーツといえば「ウェットスーツ」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ウェットスーツは体にフィットして比較的動きやすいスーツです。体はぬれますが、これを着ることで皮膚とスーツとのわずかなすき間に入る水が体温によって温められるしくみになっています。
しかし、ウェットスーツは冬の冷たい海の中では役に立たず、どちらかというと水温の暖かい夏用のスーツといえます。
寒い時期の透明度の高い海にも潜ってみたいという方には、「ドライスーツ」とよばれる防寒に優れたスーツが必要です。
ドライスーツはその名の通り、首から下の体が濡れない「乾いた」スーツで、身動きがとりにくいという欠点はあるものの、冷たい水がスーツの内部に入り込むことはなく海中散歩を楽しむことができます。
流氷のただよう北海道では、海の中から流氷をみるダイビングツアーもあり、ここでもドライスーツが活躍しています。これらの優れたスーツを利用して、海の中の四季も満喫してみてはいかがでしょうか。

過去のお天気豆知識

体感温度2025年11月28日(金)
おろしの吹く条件2025年11月27日(木)
足湯(あしゆ)2025年11月26日(水)
おいしいみかんの選び方・12025年11月25日(火)
霜柱のできかた・12025年11月24日(月)
カブ2025年11月23日(日)

各地の天気

お天気豆知識

体感温度

体感温度

平野部でも冬の訪れを感じる頃になってきました。標高の高い山の上ではそろそろ本格的な冬を迎えます。白銀の世界が辺り一面に広がる冬山は、一度経験するととりこになってしまう人も多いといわれます。私たちが冬山に挑戦する時には、寒さは単に気温だけが関係しているのではないことを知っておかなければなりません。人が感じる寒さは気温のほかにも風速や湿度、日差しの有無などいろいろな条件で決まります。中でも風の影響を強く受けています。実際に体に感じる温度は体感温度と呼ばれ、風速が1メートル増すと体感温度は1度以上低くなる、と言われています。例えば、山での気温が10度のときに、風が10メートル吹くと0度、20メートルではマイナス10度にまで体感温度が下がります。山の上では遮る物がなく、麓よりも風が強く吹くので、登り始める頃には想像できなかったような寒さに見舞われることがあるのです。このため冬山登山には十分な知識を持ち、万全の防寒対策を行なって出かけたいものです。

おろしの吹く条件

おろしの吹く条件

冬になると、日本列島には北寄りの季節風が吹きやすくなります。特に、太平洋側では山を越えて冷たく強い風が吹き下ろす所があります。この風は、「おろし」と呼ばれるもので、その地域の山の名前をとって、「榛名(はるな)おろし」「つくばおろし」「伊吹おろし」「六甲おろし」などと呼ばれます。関東地方は特に、「空っ風(からっかぜ)」とも呼ばれます。ところで、おろしを起こす山には、いくつか特徴があります。一つは山の高さです。おろしで有名な所の山の高さを見てみると、だいたい1000メートルから1500メートルくらいの山といえそうです。富士山のように3000メートルを超えるような山ですと、風は山を越えることができず、迂回するように回ります。そして、2つ目は、風下側の斜面が急であること、3つ目は、風下側に平野が広がっていることです。

足湯(あしゆ)

足湯(あしゆ)

朝晩の寒さが厳しさを増すこの時期、お勧めなのが足湯(あしゆ)です。一日の疲れを癒してくれるお風呂は体の冷えを取るには一番ですが、長時間湯船に入ると心臓に負担がかかるため、体の調子を崩しているときなどは、よくありません。風邪をひいてしまったとき、あまり時間をかけずに体を温めたいとき、手軽にできるのが足湯なのです。足湯は心臓から最も遠い足先を温めることで、下半身の血液循環をよくします。足の裏は神経が集中している場所であり、足は血流の折り返し地点でもあります。そのため、足先から体内へ効率よく熱を補給することができ、全身浴と同じくらい体が温まるというわけです。このため足湯は、お風呂と同じようにリラックスできる上に、上半身には負担が少ないので疲れたりのぼせたりしにくいのです。また、血流がよくなることで新陳代謝が活発になり、足にたまった老廃物を取り除きます。こうしたことから免疫力が高まるとも言われているのです。