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お天気豆知識(2025年02月03日(月))

フィギュアスケートのジャンプ
フィギュアスケートのジャンプ

氷上を優雅に滑り、その美しさと完成度を競うスポーツといえば、ご存じ「フィギュアスケート」です。華麗なスピンやジャンプに魅了された方も多いことでしょう。
フィギュアスケートの選手達はどうして高く跳ぶことができるのでしょう。それは氷の上を速い速度で滑っていることが関係しています。
陸上競技のハイジャンプなど、上に跳びたい時は助走をつけますが、これはフィギュアスケートについても同じことが言えます。助走による横方向の力を縦方向の力に換えるのです。
このように助走の力をもとにしてジャンプするため、助走のスピードを上げれば高く跳ぶことができるのです。
ただし、どれだけ助走による横方向の力を無駄なく、縦方向の力に換えられるかが、ジャンプの高さに大きく影響してきます。
ジャンプは単に筋力だけでなく、選手の技術の見せ所でもあるといえるでしょう。

フィギュアスケートのスピン
フィギュアスケートのスピン

フィギュアスケートの選手が華麗な衣装を身にまとい、目に見えないほどの速さでスピンをしているシーンは迫力があり、とても美しいものですね。いったい、あのスピンの回転力はどのようにして得ているのでしょうか。
選手がスピンをおこなっているシーンをよく見てみると、選手はみな、腕を胸の前にたたんだり、腕を上に細くのばしていることに気づくでしょう。
これは回転する物体が回転軸に近づくほど、回転速度が増すという自然の法則に基づいています。
スピンの場合、回転している体(回転軸)に腕を近づけることで回転速度が上がります。つまり、腕や脚を大きく開いたときはスピンの回転が緩やかになり、反対に腕や脚を体に近づけたときは回転が速くなるのです。
選手がスピンをおこなっている姿を見れば、一目瞭然です。選手達はこのようにして回転に緩急をつけ、演技にメリハリをつけているのです。

過去のお天気豆知識

息が白く見えるのは2025年12月01日(月)
風速2025年11月30日(日)
ブラックアイス2025年11月29日(土)
体感温度2025年11月28日(金)
おろしの吹く条件2025年11月27日(木)
足湯(あしゆ)2025年11月26日(水)

各地の天気

お天気豆知識

息が白く見えるのは

息が白く見えるのは

冬の朝、家を出ると自分の吐く息が白くなることに気づきます。息が白くなるのは気温が低いときですが、これは口の中の温度と外の気温の差が大きいためにおこります。人の口の中の温度は、体温とだいたい同じくらいで約36度です。口の中の暖かい空気が外に出ると、暖かい空気中に含まれる水蒸気は急に冷やされ水滴にかわります。普段、水蒸気は目に見えませんが、水滴になると白く見えるようになるのです。吐く息が白く見えはじめる温度は、外の気温が約13度以下になってからが目安と言われています。ただし、口の中の湿度はもともと高いので、13度より少し高めの温度でもうっすら白く見えることもあるようです。温度は全然違いますが、他にも白く見えるものに、沸騰したやかんからでる湯気やお風呂の湯気、また、冷え込んだ朝に川や湖の水面から立ちのぼる霧などがあります。これらも、息が白くなるのと同じ現象でおこっているのです。

風速

風速

寒さが日増しに厳しくなっていますが、体が感じる寒さは気温だけでなく、風速によっても大きく左右されます。それだけに風速は日常の生活の中でも重要な気象要素の一つといえるでしょう。風はいつも一定ではなく、強くなったり弱くなったり常に変動しています。そのため、天気予報などで、ある時刻の「風速」を表現する場合は、その前10分間の風速を平均した値が用いられています。その中で、瞬間的に吹いた風の速さは、「瞬間風速」と呼ばれています。また、「風速」の最大値は「最大風速」、「瞬間風速」の最大値は「最大瞬間風速」といいますが、「最大風速」は平均された風の速さの最大であるため、瞬間的に最も強く吹いた「最大瞬間風速」の値はその1.5倍から3倍にもなります。ちなみに、風速が0.2メートル以下のときは風速の値や風向を表現せずに、気象用語では「風弱く」や「静穏」などという表現を用います。

ブラックアイス

ブラックアイス

寒い地方では、車道に十分な量の雪が降ると、走行する車の重みによって「圧雪アイスバーン」に変わります。これは積もった雪が押しつぶされ、その表面が氷のようにツルツルになったもので、雪が降ったあとによく見られるものです。圧雪アイスバーンの路面は、しばしばスリップ事故を引き起こす危険なものですが、寒い地方にはそれ以上に危険なものがあります。それは、路面が凍結しているかどうかほとんど判別できない、「ブラックアイスバーン」あるいは「ブラックアイス」と呼ばれるものです。北国といっても国道などの大きな道路では、交通量の激しさと頻繁に行われる除雪作業などによって、冬でも雪のない乾燥路面になっていることが案外多いものです。そのような道路では、寒さが緩む昼間に道の脇の雪や氷が解けて路面が濡れて、その後気温の下がる夜に再び凍結することがあります。これがブラックアイスバーンと呼ばれるものです。ブラックアイスバーンは、大変薄い氷が路面を覆っているため、単に路面が濡れているせいで黒く光っているように錯覚しやすく、夜間は特に見分けにくくなります。ブラックアイスバーンによる事故を避けるためには、十分な車間距離と早めの減速が不可欠なのです。