今年も大掃除の季節がやってきました。汚れを落とす際によく用いられるのが洗剤ですが、これには「アルカリ性」、「中性」、「酸性」の3つの性質があります。
「アルカリ性」洗剤は、換気扇やガスレンジなどについた頑固な油汚れを落とすのに最適で、カビ取り用洗剤としても使われています。
「中性」洗剤は台所用洗剤としても使われているもので、刺激が少なく、人間の手肌に優しいのが特徴です。
このため、食器や野菜などの汚れを落とす場合はこのタイプを用います。また、衣服の汚れを落とす洗濯用洗剤としても使用されます。
「酸性」洗剤は、強い除菌作用や殺菌作用があり、トイレ用洗剤としても知られています。
このように洗剤と一口に言ってもそれぞれ特有の性質があるのです。洗剤の種類を上手に使い分け、今年一年の汚れをすっきり落としましょう。
お天気豆知識(2024年12月26日(木))
汚れを落とすのに非常に有効な洗剤ですが、その使い方を誤ると、大変なことになってしまいます。
洗剤のラベルに大きな文字で「混ぜるな危険」という警告文を目にしたこともあるでしょう。
漂白剤などに使われる塩素系の洗剤と酸性の洗剤を混ぜて使用すると化学反応が起こり、塩素ガスという猛毒のガスが発生します。
洗剤を使用する際は「混ぜるな危険」と警告されているものはもちろん、他の洗剤とは混合しない方が無難です。
使用する前には使用上の注意を良く読んで、その洗剤の性質を把握しておくようにしましょう。また、使用の際は換気を良くし、手袋などを身につけるよう、心がけてください。