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お天気豆知識(2024年12月22日(日))

雪の結晶・1
雪の結晶・1

クリスマス目前、街角のショーウィンドウには、雪の結晶をモチーフとした飾り付けがされているのをよく見かけます。
この雪の結晶、本当はどういう形か、ご存知でしょうか。
雪の結晶は、一つ一つ成長する環境の違いによりいろいろな形になります。
ただ、これらの形にはある規則性があって、よく使われている模様の中には、誤ったものもあるようです。

雪の結晶・2
雪の結晶・2

雪の結晶は六角形である、というのが一番の特徴ではないでしょうか。五角形や八角形のものはありません。
そして、結晶の軸となっている6本の枝にも特徴があります。6つの枝の先端をつないでいくと、正六角形になります。これは、枝の長さが全部同じだからです。
そして、それぞれの枝からのびている小さな枝は、軸となっている6本の枝よりも成長速度が遅いため、正六角形のラインから飛び出ることはありません。また、中心に近いほうから成長していくため、基本的には外にいくほど短くなります。
さらに、結晶の先端の枝の角度は120度です。ただ、地上に落下してくる時には、先端が融けたり、蒸発してしまうために、実際にはまるくなってしまっていることが多いようです。
それでも雪の結晶の形には、いくつかの規則性があり、自然の不思議さを感じさせてくれます。

過去のお天気豆知識

雪迎え・12025年11月16日(日)
最も遅く上陸した台風2025年11月15日(土)
冬は静電気の季節2025年11月14日(金)
縞枯れ(しまがれ)現象2025年11月13日(木)
返り咲き2025年11月12日(水)
暖房器具の特徴2025年11月11日(火)

各地の天気

お天気豆知識

雪迎え・1

雪迎え・1

寒さが増し初雪の便りが届くようになってきました。この時期になると、山形県米沢盆地では「雪迎え」と呼ばれる珍しい光景を目にすることがあります。雪迎えとは、クモが糸を出して上昇気流を受け、空を飛ぶものです。快晴で風のない小春日和に見られ、いつも初雪の直前に見られるため、雪の前兆とされ、収穫や冬や冬ごもりの目安にされてきました。クモが空を飛び交う姿を想像すると、あまり気持ちの良いものではないように思うかもしれませんが、雲一つない青空に銀色の糸がキラキラと揺らめきながら舞う姿は、実際はきれいなものです。ヨーロッパでは糸がクモから離れて舞っているものをゴッサマー(Gossamer)と呼んでいますが、それがクモの糸だとわかる以前には、その美しさから聖母マリアの紡いだ糸だと信じられたこともあったようです。ちなみに、中国ではこの雪迎えを「遊糸(ゆうし)」と呼び、日本でも古くはこの呼び名が使われており、古今和歌集などにも登場しています。

最も遅く上陸した台風

最も遅く上陸した台風

寒さも日に日に増し冬の訪れを感じるようになってきました。たいてい台風シーズンといえば、8月から9月ですが、これまでで最も遅く上陸したのは1990年11月30日に和歌山県白浜町に上陸した台風28号です。尾鷲では総雨量409.5ミリもの大雨となり、また、室戸岬では最大風速が31.6メートル、南大東島では最大瞬間風速48.4メートルを記録しました。この台風は西日本から東北地方にかけての広い範囲に大きな被害をもたらし、死者・行方不明者が4人、山・崖崩れ83か所、床上・床下浸水が1544棟に達しました。この時期、台風が上陸する可能性は低いものの、台風はもう来ないと決めつけるのは危険なことです。いざというときに安全を確保できるよう、心構えだけはしておくべきといえます。

冬は静電気の季節

冬は静電気の季節

冬になると、パチッとしびれる静電気に悩まされる方は多いのではないでしょうか。静電気は、気温と湿度が低いと起きやすくなり、これからの季節は静電気の発生しやすい環境になります。静電気はどういう仕組みで起きるのでしょうか。すべての物や人の体はプラスの電気とマイナスの電気を持っています。普通、プラスとマイナスの電気はバランスを保っていますが、私たちの体が体よりもマイナスの電気を帯びやすい物とこすれ合うと、マイナスの電気が移動し、体はプラスの電気の割合が大きくなります。この状態で電気を通しやすい金属に触れると、マイナスの電気とプラスの電気がバランスを取り戻そうと、体と金属の間を電気が流れるため、しびれるのです。これは雷が落ちる原理と似ています。つまり、静電気でパチッとしびれるときは、小さな雷が起きているというわけです。