@nifty天気予報
今日・明日の天気
MY天気

お天気豆知識(2024年11月20日(水))

冬・静電気を防ごう
冬・静電気を防ごう

衣類を脱ぐとき、車のドアを閉めるとき、ドアノブに触れたときなど、様々なところでパチッときますね。そう、静電気が原因です。
静電気の起きやすい冬に、静電気をためないようにするには、いくつかポイントがあります。最大の原因は、空気の乾燥ですから、室内では加湿機を使って、部屋の湿度を高くするといいでしょう。また、洗濯の際には、柔軟剤を使用して繊維同士の滑りを良くし、静電気を発生させにくくしたりすると防げます。
さらには、静電気防止スプレーを使うことによって、界面活性剤という物質が衣類の表面に付着し、これによって、空気中の水分が吸い付いて、発生した静電気は、空気中に放出されやすくなります。
衣類だけではなく、とくに乾燥肌の方には、肌にも潤いを与えることが大事です。空気の乾燥と衣類による静電気の影響で、皮膚に非常に細かい裂け目や、かさつきができ、かゆくなったり荒れたりするからです。保湿クリームなどでお肌にも潤いを与え、冬本番、静電気のいたずらには、万全の対策をもって望んで下さい。
そして、車から降りるときに、毎回のように静電気に悩まされている方は、ボンネットの一部に手を触れておき、静電気を逃がしてから、金属部分にさわるようにしましょう。体にたまった電気がドアを閉めようとした瞬間に一気に車に流れ、パチッとくることはなくなります。

静電気の活用例
静電気の活用例

冬場にはやっかいに思える静電気ですが、この静電気は悪さをしているだけではなく、実はしっかりと私たちの役にたってくれているのです。
たとえば、今ではオフィスワークや学校など、どの場所にも欠かすことのできなくなったコピー機は、静電気によってマイナスに帯電させた粉末インクをプラスに帯電している紙に付けています。
また、空気清浄機には、空気中のチリやほこりを静電気によって集めているものもあります。
そして、自動車や電気製品の塗装も、プラスに帯電された製品にマイナスに帯電された塗料を吹き付けることによって、ムラなくきれいに仕上げられているのです。静電気はいろいろなことに利用されているのです。
そして、自然界で知られている静電気の大規模なものといえば雷です。雷雲中では、大きなあられの粒子と細かい氷の粒子がぶつかり合います。
あられはマイナスに、氷の粒子はプラスに帯電して氷は上昇気流によって上空に運ばれ、あられ粒子は下方に移動します。ここで、雲の中では上方にプラス、下方にマイナスの電荷が分布することになります。この電荷による電界の大きさが、局地的に大気の絶縁耐力を超えると放電するのです。

過去のお天気豆知識

冬は静電気の季節2025年11月14日(金)
縞枯れ(しまがれ)現象2025年11月13日(木)
返り咲き2025年11月12日(水)
暖房器具の特徴2025年11月11日(火)
葉が落ちる意味2025年11月10日(月)
遊園地と風・12025年11月09日(日)

各地の天気

お天気豆知識

冬は静電気の季節

冬は静電気の季節

冬になると、パチッとしびれる静電気に悩まされる方は多いのではないでしょうか。静電気は、気温と湿度が低いと起きやすくなり、これからの季節は静電気の発生しやすい環境になります。静電気はどういう仕組みで起きるのでしょうか。すべての物や人の体はプラスの電気とマイナスの電気を持っています。普通、プラスとマイナスの電気はバランスを保っていますが、私たちの体が体よりもマイナスの電気を帯びやすい物とこすれ合うと、マイナスの電気が移動し、体はプラスの電気の割合が大きくなります。この状態で電気を通しやすい金属に触れると、マイナスの電気とプラスの電気がバランスを取り戻そうと、体と金属の間を電気が流れるため、しびれるのです。これは雷が落ちる原理と似ています。つまり、静電気でパチッとしびれるときは、小さな雷が起きているというわけです。

縞枯れ(しまがれ)現象

縞枯れ(しまがれ)現象

長野県の北八ヶ岳に、縞枯山(しまがれやま)という名の山があります。縞枯山を含む北八ヶ岳連峰の、主に南向きや西向きの斜面では、「縞枯れ(しまがれ)」という現象を見ることができます。縞枯れとは、針葉樹林帯の一部が横一列の帯状に枯れてしまい、それが山の斜面に何列も並ぶことで、白い縞模様を作り出すものです。針葉樹が枯れてできた縞模様は、少しずつ山頂部に向かって移動しています。その速さは平均すると、1年で1.7メートルほどで、大変ゆっくりしたものです。縞枯れ現象は北八ヶ岳だけではなく、関東山地、志賀高原、奥日光、南アルプス、紀伊半島の大峰山(おおみねさん)などでも小規模ながら確認されています。これらの山に登ることがあったら、ぜひその珍しい現象を見つけてみたいものですね。

返り咲き

返り咲き

日に日に寒さが増すこの時期、季節外れの花が咲いているのを見たことはありませんか。秋から冬に季節外れの花が咲くことを「返り咲き」と言います。このような現象は「不時現象(ふじげんしょう)」とも呼ばれており、気象台で発表されている平年日と著しくかけ離れた時期に起きる場合を言います。不時現象か通常の現象かの判断は、気象台などにおけるそれぞれの観測種目の最も早かった記録、または最も遅かった記録から、約1か月以上の開きがある場合を目安としています。穏やかに晴れた日にふらりと散歩に出てみれば、小春日和につられて勘違いしてしまった花たちに出会えるかもしれません。