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お天気豆知識(2024年11月15日(金))

お鍋の季節
お鍋の季節

冬の定番料理に鍋(なべ)があります。寒いほどあつあつの鍋料理が食べたくなるものですが、夕食のメニューに鍋料理を選ぶ人が増えてくるのは夕方の気温が15度以下になるころだといわれています。
夕方(18時)の気温が15度以下になるのは、例年、札幌では10月初め、仙台では10月下旬からです。東京や大阪、福岡などはほぼ同じで、11月半ばごろから鍋の季節が始まることになります。
冬は、魚介類や白菜、ねぎ、春菊など鍋にはもってこいの具材がおいしい季節です。
また、一度に多くの食品を食べることのできる鍋料理は、ヘルシーな料理としても注目されています。
材料や味付けによってバリエーションは無限に広がるので、この冬は工夫を凝らした鍋料理で体の芯(しん)からあたたまってはいかがでしょうか。

世界の鍋のいろいろ
世界の鍋のいろいろ

日本には郷土色豊かな鍋料理がたくさんありますが、世界各国にもさまざまな鍋料理があります。
外国の鍋料理の中で日本人にもなじみ深いもののひとつに、スイス料理の「チーズフォンデュ」があります。小さく切ったチーズを白ワインで煮てとかしたものをアルコールランプで保温し、フォークに刺したフランスパンを鍋に入れ、とろとろのチーズに絡めて食べる料理です。
中華料理の中では「ホーコー(火鍋)」という寄せ鍋料理があります。一般的に、中心に太い煙突のあるしゃぶしゃぶに用いられるドーナツ型のなべを使い、肉や野菜などを煮ながら食べます。
また、フランスには「火にかけた鍋」という意味の「ポトフ」という家庭料理があります。ポトフはあら切りにした肉や野菜を長い時間をかけてじっくりと煮込み、食べるときは具だけを皿に盛り、煮汁はスープとして別の料理として食べます。
そして、韓国の食卓にしばしばのぼるキムチチゲや豆腐チゲなどの「チゲ」はコチュジャンやとうがらし、キムチなどを使う辛い鍋料理です。寒いこれからの季節、体を内側からあたためるにはぴったりの料理ですね。

過去のお天気豆知識

ポインセチア2025年12月02日(火)
息が白く見えるのは2025年12月01日(月)
風速2025年11月30日(日)
ブラックアイス2025年11月29日(土)
体感温度2025年11月28日(金)
おろしの吹く条件2025年11月27日(木)

各地の天気

お天気豆知識

ポインセチア

ポインセチア

クリスマスシーズンとなる12月。この月を代表する花といえば、やはりポインセチアです。ポインセチアはメキシコ原産で、アメリカのメキシコ駐在大使だったポインセット氏がアメリカに持ち帰って、広まったものといわれています。ちょうどクリスマスのころに見頃を迎えることから英名は「クリスマスフラワー」といいます。アメリカから世界中に広まって、日本には明治中期にやってきました。ポインセチアは、一見すると大きな赤い花が咲いているようにみえますが、この赤い部分は「苞(ほう)」と呼ばれる葉の変形したものです。もともとは緑の葉ですが、冬が近づいて日照時間が短くなると自然に赤く染まるのです。なお、あまり目立ちませんが、中心部分に集まった黄色い部分が花にあたります。ポインセチアはクリスマスを飾る花として昔から親しまれてきましたが、その理由はなんといってもクリスマスカラーの赤と緑のコントラストが印象的だからでしょう。クリスマスの雰囲気づくりにはクリスマスツリーやクリスマスソングだけでなく、ぜひポインセチアもお試し下さい。

息が白く見えるのは

息が白く見えるのは

冬の朝、家を出ると自分の吐く息が白くなることに気づきます。息が白くなるのは気温が低いときですが、これは口の中の温度と外の気温の差が大きいためにおこります。人の口の中の温度は、体温とだいたい同じくらいで約36度です。口の中の暖かい空気が外に出ると、暖かい空気中に含まれる水蒸気は急に冷やされ水滴にかわります。普段、水蒸気は目に見えませんが、水滴になると白く見えるようになるのです。吐く息が白く見えはじめる温度は、外の気温が約13度以下になってからが目安と言われています。ただし、口の中の湿度はもともと高いので、13度より少し高めの温度でもうっすら白く見えることもあるようです。温度は全然違いますが、他にも白く見えるものに、沸騰したやかんからでる湯気やお風呂の湯気、また、冷え込んだ朝に川や湖の水面から立ちのぼる霧などがあります。これらも、息が白くなるのと同じ現象でおこっているのです。

風速

風速

寒さが日増しに厳しくなっていますが、体が感じる寒さは気温だけでなく、風速によっても大きく左右されます。それだけに風速は日常の生活の中でも重要な気象要素の一つといえるでしょう。風はいつも一定ではなく、強くなったり弱くなったり常に変動しています。そのため、天気予報などで、ある時刻の「風速」を表現する場合は、その前10分間の風速を平均した値が用いられています。その中で、瞬間的に吹いた風の速さは、「瞬間風速」と呼ばれています。また、「風速」の最大値は「最大風速」、「瞬間風速」の最大値は「最大瞬間風速」といいますが、「最大風速」は平均された風の速さの最大であるため、瞬間的に最も強く吹いた「最大瞬間風速」の値はその1.5倍から3倍にもなります。ちなみに、風速が0.2メートル以下のときは風速の値や風向を表現せずに、気象用語では「風弱く」や「静穏」などという表現を用います。