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お天気豆知識(2024年10月29日(火))

肌の乾燥
肌の乾燥

これからの時期は、北陸などの一部を除いたほとんどの地域で空気が乾燥してきます。また、室内の空気も暖房により乾燥するため、肌がカサカサしたり、時にはかゆくなった経験のある方も多いのではないでしょうか。
皮膚の表面には、水分を吸収したり放出したりする「角質層(角層)」とよばれるものがあります。この角質層から空気中へ多くの水分が放出されると、肌の乾燥が起こります。
空気が十分に湿っている時は、角質層が水分を吸収して肌は潤いますが、空気が乾燥して湿度が低くなると、角質層からの水分の放出が進んでしまうのです。
また、屋外にいるときなど気温の低い環境下では、血管が収縮して血流が悪くなるため、代謝機能が低下します。そのため角質層に潤いを与える皮脂や汗の分泌量も減ってしまい、肌は乾燥しやすくなってしまうのです。
血管の細い女性や高齢者の方は皮脂の分泌が少なめです。空気が乾燥し、気温も下がるこれからの季節は、肌の管理に十分注意する必要があるといえるでしょう。

乾燥から肌を守ろう
乾燥から肌を守ろう

これからの季節、空気の乾燥や、気温の低下から肌を守るためには、どのような対策があるのでしょうか。
空気の乾燥によって角質層から水分が放出してしまうことを抑えるには、体の外側からの対策が有効です。加湿器などを使って室内の乾燥を防ぎ、湿度60パーセント前後を保つようにするとよいでしょう。
また、入浴後や洗顔の後などの肌が十分に潤っているときに、できるだけ早く保湿クリームやローションを使えば、効果的な保湿ができます。
一方、気温が下がることによる代謝機能の低下を軽減するには、体の中からの対策も大切です。
皮膚が正常な新陳代謝を行うためには、皮膚の細胞が規則正しく分裂や増殖をしていく必要があります。この分裂のきっかけは睡眠中に起こるため、乾燥に強い健康な肌を作るためには決まった時間に睡眠をとることが不可欠なのです。
さらにビタミン類を積極的に摂取することも、健康な角質層をつくるためには大事なことです。特に肌の乾燥には、ビタミンAとEが効果を発揮します。
肌の健康のためにも、好き嫌いをせずバランスのとれた食生活を心がけたいものですね。

過去のお天気豆知識

冬の季語2025年12月03日(水)
ポインセチア2025年12月02日(火)
息が白く見えるのは2025年12月01日(月)
風速2025年11月30日(日)
ブラックアイス2025年11月29日(土)
体感温度2025年11月28日(金)

各地の天気

お天気豆知識

冬の季語

冬の季語

葉の落ち尽くした冬、山のたたずまいはそれまでとうって変わって寂しげです。新緑もなく、紅葉の色づきもなく、ただ枯れた木々が立ち並ぶ姿は、生き物の気配が感じられないため躍動感が全くありません。今、山々は四季の中で最も静かなシーズンを迎えているのです。こうした冬の山の様子を「山眠る」などと表現することがあります。「山眠る」は、俳句の世界では冬の季語とされていて、精彩を欠いた冬山の様子を表しています。実際は、山には越冬している虫や動物たちは隠れていますし、スキー場がある山では、むしろ冬が一年で最も騒々しい季節にあたる所もあります。しかし、本来、冬山は、春、夏と成長していた植物が気温の低下とともに生命活動を低下させ、次にくる春を、静かに待つ時期なのです。それは、あたかも私たち人間が、昼間の疲れをとって、元気に次の日を迎えるために睡眠が必要なのと同じことなのでしょう。そうした情感を見事に言い当てた言葉が「山眠る」なのです。

ポインセチア

ポインセチア

クリスマスシーズンとなる12月。この月を代表する花といえば、やはりポインセチアです。ポインセチアはメキシコ原産で、アメリカのメキシコ駐在大使だったポインセット氏がアメリカに持ち帰って、広まったものといわれています。ちょうどクリスマスのころに見頃を迎えることから英名は「クリスマスフラワー」といいます。アメリカから世界中に広まって、日本には明治中期にやってきました。ポインセチアは、一見すると大きな赤い花が咲いているようにみえますが、この赤い部分は「苞(ほう)」と呼ばれる葉の変形したものです。もともとは緑の葉ですが、冬が近づいて日照時間が短くなると自然に赤く染まるのです。なお、あまり目立ちませんが、中心部分に集まった黄色い部分が花にあたります。ポインセチアはクリスマスを飾る花として昔から親しまれてきましたが、その理由はなんといってもクリスマスカラーの赤と緑のコントラストが印象的だからでしょう。クリスマスの雰囲気づくりにはクリスマスツリーやクリスマスソングだけでなく、ぜひポインセチアもお試し下さい。

息が白く見えるのは

息が白く見えるのは

冬の朝、家を出ると自分の吐く息が白くなることに気づきます。息が白くなるのは気温が低いときですが、これは口の中の温度と外の気温の差が大きいためにおこります。人の口の中の温度は、体温とだいたい同じくらいで約36度です。口の中の暖かい空気が外に出ると、暖かい空気中に含まれる水蒸気は急に冷やされ水滴にかわります。普段、水蒸気は目に見えませんが、水滴になると白く見えるようになるのです。吐く息が白く見えはじめる温度は、外の気温が約13度以下になってからが目安と言われています。ただし、口の中の湿度はもともと高いので、13度より少し高めの温度でもうっすら白く見えることもあるようです。温度は全然違いますが、他にも白く見えるものに、沸騰したやかんからでる湯気やお風呂の湯気、また、冷え込んだ朝に川や湖の水面から立ちのぼる霧などがあります。これらも、息が白くなるのと同じ現象でおこっているのです。