「春に三日の晴れなし」という言葉がありますが、これは春の天気は変わりやすく安定しない、という意味です。
この理由は季節によって日本付近の気圧配置に違いがあるためです。
例えば、夏の日本列島には太平洋の高気圧が張り出して、長い期間、日本列島を覆い続けます。冬は冷たいシベリアの高気圧が大陸に居座り続けるため、日本付近は同じような天気が続く傾向があります。
一方、春は、大陸方面の西から高気圧や低気圧が交互にやってくる特徴があり、そのため春の天気は変わりやすくなります。
日本の上空約5000メートル付近では偏西風と呼ばれる強い西風が吹いており、春の高気圧や低気圧はこの風によって東へ移動します。その移動速度は時速40キロメートル前後で、一日に約1000キロメートルの距離を移動することになります。
お天気豆知識(2026年04月11日(土))


春の高気圧や低気圧は1日で約1000キロメートル東へと進みます。とはいっても実際にその距離をイメージすることは難しいかもしれません。そこで目安になるのが地図に引かれた経度の線です。
日本列島が位置する中緯度の経度の幅は10度でほぼ1000キロメートルであることから、1日に経度10度ずつ移動すると言い換えることができます。
東経120度の経度の線は中国大陸の東岸、東経130度は九州や日本海の西部、そして東経140度は関東から北日本の日本海側にかけての地域に走っています。
例えば、中国の上海付近にあった高気圧は翌日に福岡まで進み、2日後には東京に移動してくるのです。つまり、この時期、東京の明日の天気を知るには、今日の福岡の天気が参考になり、明後日の天気が知りたければ今日の上海の天気を見ればよいわけです。
もちろん、一つ一つの高気圧や低気圧の動きはそれぞれに違いがあるため、必ずしもその通りに進むとは限りませんが、目安として覚えておくと便利といえます。

