立春を過ぎたとはいえ、北国では厳しい寒さが続いていて、野山は雪や氷に閉ざされています。
そんな寒さの中、空から降る雪の結晶にいろいろな形があるように、湖に張る氷の断面にも大きく分けて2種類の模様が存在するのをご存じでしょうか。
ひとつは横じま模様の氷で、白っぽく濁っていることも特徴のひとつです。そしてもうひとつは、ガラス細工のように透き通って見える縦じま模様の氷です。
これらはいずれも自然につくられる模様で、横じま模様の氷は一般に雪の多い日本海側に見られ、縦じま模様の氷は雪の少ない太平洋側に見られます。ただ、ひとつの湖に両方の氷を見かけることもさほど珍しいことではないようです。
暖かくなってくると、縦じま模様の氷はしま模様に沿ってほぐれるように溶け出します。このほぐれた氷は、一本一本がロウソクのように見えることから「キャンドル・アイス」と呼ばれることもあります。
強い風が吹いて湖面が波立つと、湖畔ではシャリシャリとキャンドル・アイスのこすれ合う音を耳にすることができます。北国ならではの春の足音といえそうです。
お天気豆知識(2026年02月05日(木))


湖の表面を覆う氷には、その断面が横じま模様と縦じま模様のものがあります。この氷の模様の違いは何が原因で生みだされるものなのでしょうか。それは、氷の成長の仕方に違いがあるのです。
横じま模様の氷は、湖上に降った雪が凍り、それを幾度も繰り返すことで生み出されるものです。
最初、湖面にシャーベット状に漂った雪は、気温が下がると凍って氷の板を作ります。その上に再び雪が降り積もると、氷の板は雪の重みで沈み、雪は湖水につかってシャーベット状になり、やがて氷の層へと変化します。
この繰り返しによって氷の層が幾重にも積み重なり、横じま模様が誕生するのです。ちなみに横じまの氷が白く濁って見えるのは、雪の中の空気がそのまま氷に閉じ込められているためです。
一方、縦じま模様の氷は、最初に湖面に薄く張った氷が下に向かって厚みを増していったものです。氷が水の中に向かって成長していく際に結晶も真っすぐ下へ伸びていくため、柱状の構造となって縦じま模様を作り出すのです。
また、縦じまの氷はゆっくりと作られ雪も含まないため、透明な氷になるのです。

