ゴールデンウィーク期間中、車での遠出や帰省を考えていらっしゃる方も多いでしょう。長距離のドライブとなる場合もありますし、普段車の点検をまめにしていないのであれば、この機会に点検を行ってみてはいかがでしょうか。
まず、ボンネットを開けてエンジンルームでエンジンオイルを点検しましょう。エンジンオイルは、エンジンの回転運動や往復運動をなめらかにするのが主な役割です。このほかに重要な機能として、循環によって高温化した部分の熱を奪うという冷却作用もあります。
エンジンオイルが不足するとエンジンが壊れたり、オーバーヒートの原因となりますので、オイルの量が適量かどうか確認しましょう。オイルレベルゲージを引き出し、上限(MAX)と下限(MIN)の目盛りの間にオイルが付着していれば問題ありません。
次に確認するのは、バッテリーです。エンジンが始動しない主な原因にバッテリーの上がりが挙げられます。これを防ぐにはバッテリー液の点検と補充を行います。液が不足している場合は専用の補充液か蒸留水を補充してください。なお、このとき入れ過ぎるとエンジン不調の原因となりますので注意が必要です。
最後にタイヤの空気圧の点検です。タイヤの空気圧は、燃費の良し悪しやブレーキの利きにも関わり、車全体の性能に大きな影響を及ぼします。空気圧の適正値は運転席のドア側面などに表示されていて、測定するには空気圧計を使用します。空気圧計を持っていない場合は、ガソリンスタンドでもチェックしてもらえるので、給油の際にみてもらってはいかがでしょうか。
これらの点検内容は車の安全走行にとって非常に重要であるため、誰もが簡単に実施できるような構造になっています。普段からまめに点検を行うことを心がけたいですね。
お天気豆知識(2025年04月29日(火))


長距離のドライブでは、高速道路を利用する人も多いでしょう。高速道路は目的地に早く着けるというメリットがある反面、スピードを出して走行するため、ささいな事が思わぬ大事故を起こす場合があります。
その一因となる可能性があるのが車の故障です。もし、万が一高速道路で車が故障してしまった場合の対処方法をみてみましょう。
まず、ハザードランプをつけて後続車に合図し、ゆっくり路肩に停車してください。さらに発煙筒をたいたり、停止表示板を後方50メートルほどのところに設置すれば、後続車に故障車や事故車の存在をより明確に認識してもらえます。
次に、運転者も同乗者もガードレールの外など、安全な場所に速やかに避難してください。車内や車の前後にいたところを後続車に追突され、死傷する例がたびたびあります。
最後に、非常電話をつかって故障を通報してください。非常電話は1キロごと、トンネルの場合は200メートルごとに設置されていて、ほとんどの非常電話は受話器を取るだけで高速道路を管理する会社の交通管制室につながります。
ゴールデンウィーク期間中の高速道路はとくに混雑し、そのぶん事故の危険性が高くなります。出発する前は渋滞予測情報などをみてゆとりをもった計画を立て、運転中は適度に休憩をとるなどして安全運転に心がけてください。