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お天気豆知識(2025年02月10日(月))

地球は大きな磁石・1
地球は大きな磁石・1

方角を知る際には方位磁石がよく用いられます。方位磁石の針は常に北と南を指すようになっていますが、これはなぜでしょうか。
磁石にはご存じの通り、S極とN極があり、同じ極同士なら反発しあい、違う極なら互いに引き合う性質があります。
方位磁石の針は磁気を帯びているため、針がある方向を指すということは、ほかの磁気と引き合っていることを表しています。それが「地磁気」です。
地磁気とは地球が持つ磁気と磁場(磁気が働く領域)のことを言います。方位磁石を水平に置いたとき、北を指す方はN極で南を指す方はS極です。
このことから地球は北極側にS極、南極側にN極の性質を持っている大きな磁石だと言えます。その様子は、ほぼ地球の自転軸に沿って棒磁石を置いたと考えると良いでしょう。
コロンブスの活躍した大航海時代にも、地磁気を利用して方角を知る羅針盤が使われていました。目には見えない地磁気の存在は古くから知られていたようですね。
なお、この棒磁石に例えられる地磁気の様子は地球の自転軸とは一致しません。このため、方位磁石の針が指しているのはわずかながら真北からずれているのです。

地球は大きな磁石・2
地球は大きな磁石・2

方位磁石の針が北を指し示すのは、針が地磁気に反応するためです。
地磁気とは地球が持つ磁気と、その磁気が働く領域である「磁場」のことです。この地磁気はいったいどのようにして発生しているのでしょうか。その理由は地球内部の構造にあると考えられています。
私たちが立っている地球の一番外側は地殻(ちかく)と呼ばれ、その下には岩石からなる「マントル」があります。さらにその下には「核」があり、外側の外核とその内側の内核とに分けられます。
このうち外核は高温で溶けた鉄でできていて、非常にゆっくりとしたスピードで回転運動や対流運動をしていると考えられています。
ここでは、鉄の原子が活発に動き回り、強い電流が発生していると言われています。電流と磁気は相互に深く関係しているため、地球の中心部で発生している電流が、「磁場」の形成に関わっているという説があります。
なお、地磁気は地球の歴史上、何度か反転してS極とN極とが入れ替わっていることがわかっています。もしかすると将来、地磁気が反転して方位磁石のN極の針が南を指すような日がくるかもしれませんね。

過去のお天気豆知識

透水性舗装とは2025年09月18日(木)
夏の雲から秋の雲へ2025年09月17日(水)
竜巻2025年09月16日(火)
ひょうたん2025年09月15日(月)
煎茶・玉露2025年09月14日(日)
秋霖(しゅうりん)2025年09月13日(土)

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透水性舗装とは

透水性舗装とは

私たちが生活するために必要な道路は、そのほとんどがコンクリートやアスファルトなどによって舗装(ほそう)されています。舗装とは、人や車が通行するのに便利なように道路の表面を強化したもので、石やレンガを敷き詰めたりしたものも舗装の一つですが、一般的にはコンクリート舗装、アスファルト舗装を指していわれることが多いようです。アスファルト舗装は形を変形させながら耐える性質があるために、通行量の少ない場所であれば厚さが2、3センチ程度でも十分に実用に耐えうる特徴があります。一方、コンクリート舗装は寿命が長いのが特徴で主として交通量の多い所で使われています。これらの舗装によって、私たちの生活は大変便利になりましたが、雨の日はいつまでも水たまりが残っていたり、側溝が水であふれかえる原因となりました。そこで考え出されたのが、水を通す性質をもつ透水性舗装(とうすいせいほそう)です。アスファルトの舗装材の間に隙間を設けて雨水を直接浸透させるもので、最近ではアスファルトだけではなく、コンクリート舗装やタイル舗装のものも開発されています。

夏の雲から秋の雲へ

夏の雲から秋の雲へ

9月に入って、まだまだ残暑が厳しい日もありますが、辺りの虫や草木、空気などからは秋を感じることができます。また、「天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)」と言うように、高く澄みわたっている空も秋を感じさせます。秋の空が高く感じられるのは、秋の雲の現れる位置が高いことがひとつの理由です。入道雲やわた雲といった夏に多く現れる雲は、強い日差しによって地面付近の空気が暖められて発生する雲です。このような雲は、上下の空気の流れで発生するため、地上から数百メートルくらいの高さでも出現します。一方、秋になると、いわし雲やひつじ雲といった高い所に現れる雲が多くなります。いわし雲はおよそ5000メートルから1万メートル、ひつじ雲でも2000メートルから7000メートルといった高度に出現します。夏と秋の雲の出現する高さの違いは、湿度の違いによるものです。湿度の高い夏は低い所でも雲ができますが、湿度が低くなる秋は、低い所では雲を作るほどの水蒸気がないため、雲は高いところにできることになります。湿度の低い秋の空気は空を高くして、秋をいっそう爽やかに感じさせてくれているのですね。

竜巻

竜巻

あまり馴染みがないように感じますが、竜巻は、日本国内で毎年発生していて、9月は発生が多い時期に当たります。竜巻は激しい気象現象のひとつで、局地的に発生します。竜巻はつむじ風などと違い、上空の雲から垂れ下がるろうと状の雲をともなっていることが特徴で、前線の通過や台風の接近に伴って発生することが多いといわれています。竜巻の大きさはさまざまで、小さいものは直径10メートル程度ですが、多くは100メートルから600メートルの直径を持っています。また、被害状況から風速100メートルを超えていると推定されるものまであり、その風は台風以上に強く、破壊力は気象現象の中で最大級といわれています。過去の調査結果によれば、竜巻の発生は9月が最も多く、8月から10月までの3ヶ月で、1年の半数近くの数が発生するといわれています。これは、竜巻が台風の影響を受けて発生しやすいことをあらわしています。そのため、台風が接近、上陸したときは、竜巻に対しても注意が必要になってくるのです。竜巻が発生する危険性があると、気象庁から竜巻注意情報が発表されます。自分の地域が対象になった場合、積乱雲が近づく兆しがあったら頑丈な建物に移動するなど安全を確保するようにして下さいね。