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お天気豆知識(2025年02月04日(火))

雪像
雪像

2月に入ると、北海道の札幌市では、冬の一大イベント「雪まつり」が行われます。今年(2025年)は、2月4日から2月11日までの8日間にわたって開催されます。
有名人やアニメのキャラクター、歴史的建造物などが、雪を固めることによって本物のように再現され、毎年、大勢の観光客でにぎわいます。
たくさんの雪を必要とする雪像は、冬の厳しい寒さがあるからこそできる北国の芸術作品といえるでしょう。
たくさんの雪からは、まるで粘土のように自由自在に形をつくり出すことができますが、いつも簡単に雪像が作られるわけではありません。
雪祭り期間中に厳しい寒さが続いた年は、雪はさらさらでなかなか固まらず、雪像をつくるのに非常に苦労したそうです。
逆に期間中に暖かな陽気が続いて、せっかく作った雪像がとけて崩れてしまう年もあったようです。寒すぎても暖かすぎても、雪像作りにはあまり適していないのです。

湿った雪ほど固まりやすい
湿った雪ほど固まりやすい

雪像づくりには、雪がとけるほどの暖かさはもちろんですが、あまり寒すぎるのもよくありません。その理由は、雪がうまく固まってくれないからです。
気温が0度を下回るような状態の雪は、雪の周りの水分も凍っているため比較的乾いています。乾いた雪はさらさらとしているため、固まりにくくなります。
一方、気温が0度よりも少し高いくらいのときは、わずかにとけて水分を含むため、湿った雪となります。
湿った雪の場合は、雪に含まれる水が表面張力によって雪の粒同士を引き寄せる働きをするため、雪がしっかりと固まるのです。
ちなみに、実験によれば、水分を10から15パーセントほど含んだ雪が最も固まりやすく、水分がこれより少なくても多くても崩れやすくなります。
雪像づくりには、わずかに雪がとけて湿る程度の気温が適しているといえるでしょう。

過去のお天気豆知識

花粉が飛びやすい条件2025年02月08日(土)
がんばれ受験生・12025年02月07日(金)
積算気温2025年02月06日(木)
寒さの尺度・12025年02月05日(水)
雪像2025年02月04日(火)
フィギュアスケートのジャンプ2025年02月03日(月)

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お天気豆知識

花粉が飛びやすい条件

花粉が飛びやすい条件

花粉症の方は、春が近づいてくると憂うつになっている人も多いことでしょう。日本の花粉症の大部分はスギ花粉です。このあと、花粉の舞いやすい時期になりますが、次のような天気になると花粉の量が多くなります。晴れて気温が高い日は、スギから花粉が飛びやすいため多くなります。また、空気が乾燥して風の強い日はスギ花粉が遠くに飛びやすく広い範囲で花粉が降り落ちます。さらに、雨上がりの翌日や気温の高い日が2、3日続いたあとなどは、スギに花粉を大量に飛ばす性質があるため多くなります。なお、春に飛散するスギ花粉の量は、前年の夏の気象条件に大きな影響を受けます。前年の夏が猛暑(高温・小雨)だと翌年の花粉は多くなり、冷夏(低温・多雨)であれば花粉は少なくなるという関係があります。また、スギの花粉飛散量は一年おきに多い、少ないを繰り返す傾向があり、花粉量は、気象条件とスギの生育の状態などによって決まるのです。

がんばれ受験生・1

がんばれ受験生・1

受験シーズンもいよいよ大詰めです。試験を乗り切るためにはそれまでの地道な努力が最も大事ですが、心身ともにベストコンディションで臨むことも大切です。まず受験当日は、早めに起きるようにしましょう。目が覚めてから十分な時間をとることができなければ、試験が始まっても脳を活発に活動させることができません。夜型の生活で受験勉強を続けている方は、早めに朝型の生活にかえておきましょう。また、朝食をきちんと食べることも大事です。集中力を高めたり、脳にエネルギーを与えて記憶や情報伝達の能力を高めるなど、食事は試験で全力を出しきるための手助けをしてくれるのです。さらに早起きをしたなら、朝は時間に余裕を持って出発するようにしましょう。万一の交通機関の乱れなどにも対応できる上、心に余裕を持っていれば、それだけ余計な緊張や心配をしなくて済むようになります。やるだけの事をやったら、あとは自信を持って試験に臨んで下さい。

積算気温

積算気温

天気予報では明日の最低、最高気温や向こう一ヶ月間の気温の動向などを表した予想気温という言葉が使われます。これに対して「積算気温」という言葉を聞いたことがある方は少ないのではないでしょうか。積算気温は日平均気温または日最高気温をある期間合計したもので場合によっては、ある基準の気温を超えた分だけを合計することもあります。例えば、1日目の気温が15度、2日目は13度、3日目は10度が観測されたとすると3日目までの積算気温は38度ということになります。このようにして、10日間ならば10日分の気温を足した値が積算気温となります。積算気温はもともと、植物の生育期間について考え出されたものであるため、天気予報の世界で使われることはまずありません。