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お天気豆知識(2025年01月24日(金))

カノープスを探そう
カノープスを探そう

シリウスは月や太陽・惑星を除いた星(恒星)の中で最も明るい星として知られ、明るい星が多い冬の夜空でもひときわ目立つ存在です。
そしてその次に明るいのが「カノープス」で、これも冬に姿を現します。カノープスはトロイ戦争に参加したギリシャの水先案内人の名に由来し、「りゅうこつ座」という星座に属しています。この星や星座の名前があまり知られていないのは、日本で見ることが難しいからでしょう。
カノープスは地平線近くの真南の低い空に現れます。また、お隣りの中国でもその存在が知られています。洛陽や西安においては「南極老人星」と呼ばれ、この星が明るく輝いて見えると、天下泰平、国家安泰の印として喜ばれたといわれます。
また、大気の影響で赤く輝いて見えることから、酒好きでいつも赤い顔をした七福神の一人、寿老人(じゅろうじん)に見立て、この星を見つけると長生きできるともされました。
このカノープスを見つけるには、まず全天で最も明るいおおいぬ座のシリウスを探しましょう。そして、そのまま視線を下に移せば、地平線に近い所に明るい星を見つけることができます。なお、カノープスを観察できる時期は一年で最も寒いころです。防寒対策をしっかりして、風邪をひかないように観察しましょう。

カノープスが見える地域
カノープスが見える地域

平和や長生きの象徴とされた星「カノープス」は、残念ながら日本全国で見られるわけではありません。
カノープスは、南天の低い位置に輝くため、南の地域ほど見やすく北に行くほど水平線に近づきます。見ることができるのは、北緯37度付近までで、だいたい福島県のいわき市あたりが北限にあたります。
しかし、カノープスが見える北緯37度以南の地域でも、カノープスが南の空に姿を現す時間はとても短く、観察するには、出現する時間帯を把握しておく必要があります。
今の時期(1月下旬ころ)、関東から中部、近畿地方にかけては22時ころに見ることができます。
中国や四国、九州地方であれば22時30分ころになります。南に水平線が見渡せるような、開けた所を選ぶとよいでしょう。

過去のお天気豆知識

秋の日はつるべ落とし (2026年10月05日(月))
秋の季語・月1 (2026年10月04日(日))
移動性高気圧と天気 (2026年10月03日(土))
気象潮と天文潮 (2026年10月02日(金))
北の空 (2026年10月01日(木))
薄明(はくめい) (2026年09月30日(水))

各地の天気

お天気豆知識

秋の日はつるべ落とし

秋の日はつるべ落とし

最近、夕方になると急に辺りが暗くなってしまったと感じたことはないでしょうか。風が少し肌寒く感じられるようになるこの時期は、日の入り時刻が急激に早くなっています。「秋の日はつるべ落とし」という言葉がありますが、これは、秋はあっという間に日が暮れる、ということを表しています。「つるべ」とは井戸から水をくみ上げるために使う桶のことで、まるでつるべを井戸に落とすように、太陽がするすると早く沈んでいくことからこの言葉ができました。6月下旬の夏至から8月上旬の立秋にかけての約1か月半では日の入り時刻は20分前後しか早まりませんが、9月下旬の秋分から11月上旬の立冬にかけては、同じ1か月半の間に、なんと1時間も日の入り時刻が早まるのです。このように秋の日の入りは日に日に早まります。このため先週は同じ時間でもまだ明るかったのに、今週はすでに暗くなってしまっていると感じることも多いのですね。

秋の季語・月1

秋の季語・月1

秋の季語のひとつに「月」があります。月は季節を問わず見られるものですが、「中秋の名月」というように秋の月は特別なものです。春の季語として、「花」が大事にされてきたのと同じように、昔から秋を表す大切な言葉として使われてきたのです。日本では、古くから収穫期になると月を祭る行事が執り行われていました。現在の月見の際にも芋や団子、枝豆、ススキの穂などを供えるのは、昔の農耕行事の名残といえるでしょう。秋の空気はさわやかで澄んでいるので、月もひときわ美しく見えます。秋の夜長に、ゆっくりと月を眺めてみるのも良いですね。

移動性高気圧と天気

移動性高気圧と天気

秋は、日本列島の上空を移動性の高気圧がよく通過する季節です。冬はシベリア高気圧、夏は太平洋高気圧が日本列島の天気を支配しますが、春と秋はこの移動性高気圧が天気図の主役といってもいいでしょう。大陸生まれの移動性高気圧は比較的乾燥しています。空気中に水分をあまり含んでいないため、移動性高気圧に覆われるとすっきりと晴れるのです。ただ、移動性高気圧のすぐ後ろには低気圧が控えています。その影響で、高気圧の中心が通り過ぎるころには、澄んだ青空に薄雲が広がってきます。低気圧が近づくにつれて雲は厚みを増し、天気は下り坂となります。移動性高気圧に覆われていても、すっきり晴れるのは高気圧の東側半分くらいなのです。天気予報の天気図を見て、自分のいる場所が移動性高気圧の東側か、西側か位置を確認して空を眺めてみるのも面白いかもしれませんね。