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お天気豆知識(2025年01月17日(金))

防災とボランティアの日
防災とボランティアの日

1月17日は「防災とボランティアの日」です。この日は、1995年に「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)」が発生した日です。これを機にボランティア活動が広く認められ、同時に住民の自主的な防災活動の重要性が再認識させられました。
その結果、災害が発生した時のための備えを強化するとともに、ボランティアへの認識を深める目的で「防災とボランティアの日」が制定されたのです。同時に、毎年1月15日から21日にかけては「防災とボランティア週間」に定められました。
この期間は、災害時におけるボランティア活動や自主的な防災活動の普及のための講演会や講習会などの行事が全国的に実施されています。
ちなみに「防災の日」といえば、9月1日ですが、これは1923年の9月1日に起きた、関東大震災をきっかけに制定されたものです。
「防災の日」には全国的に大地震を想定した大がかりな訓練が行われるのに対し、「防災とボランティアの日」は主にボランティアの普及と住民の防災意識を高めるために設けられたという点で異なっています。

さまざまなボランティア活動
さまざまなボランティア活動

兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)以来、ボランティアの重要性が一般に広く認識されました。また、ボランティア活動への関心は日増しに高まっています。
一口にボランティア活動といっても、その範囲は広く多岐にわたります。例えば、災害時には、現地でご飯を炊いて配る「炊き出し」や救援物資の仕分け、さらには救助活動などでもボランティアの人たちが活躍しています。
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では、警察や消防などの公共機関も大きな被害を受けてしまったため、ボランティアで集まった人たちの協力は大きな助けになりました。
また、ボランティアの活動は災害が起きた時だけでなく、通常時にも行われています。お年寄りや体の不自由な方への食事などの介助、森林維持のための草刈り、農作業や雪の多い地域での除雪の手伝いなどもボランティア活動のひとつです。
「人間」とは人の間と書きますが、被害にあってしまった人と国や自治体などの間に立って行うボランティア活動はとても人間らしい活動と言えるのではないでしょうか。

過去のお天気豆知識

流氷のでき方2025年12月13日(土)
つらら2025年12月12日(金)
雪女2025年12月11日(木)
ハタハタ2025年12月10日(水)
クリスマスツリー2025年12月09日(火)
タラ2025年12月08日(月)

各地の天気

お天気豆知識

流氷のでき方

流氷のでき方

12月も半ばになり、日に日に寒さが強まり、雪や氷に覆われる所が増えてきました。そしてオホーツク海も氷に閉ざされる季節がやってきます。流氷が北海道にやってくるのは平年1月ですが、徐々に寒さが増していく11月になるとシベリア大陸の沿岸では海が凍って「氷」が生まれ始めます。オホーツク海は、流氷に覆われる海としては最も低緯度にある海なのです。日本海や太平洋では凍らないのに、オホーツク海だけが凍るのはいくつか理由があります。ひとつは、オホーツク海がカムチャツカ島、千島列島、北海道などに囲まれた閉じた海であるということです。2つめは、アムール川の冷たい水がオホーツク海に大量に流れ込むことです。真水が海に大量に流れ込むと、海の表面の塩分の濃度が小さくなり、また水の対流がこの薄い部分でしか起こらないので、海が凍りやすくなるのです。つまり、オホーツク海は非常に浅い海と考えることができます。また3つめは冬にはオホーツク海に冷たいシベリアからの風が吹きつけて、海面を冷やすということが挙げられます。

つらら

つらら

冬になると、北国などでは軒先につららが垂れ下がっている光景をよく目にします。これは屋根の上などに積もった雪が溶けて水となり、再び凍った時などにできるもので、家の軒先などによく見ることができます。北国では冬の暖房は欠かせないものですが、暖められた屋内の空気が屋根に積もった雪を溶かし、溶けた水は屋根をつたって軒先へと流れていきます。軒先まで流れた水は、外気の冷たい空気に触れて再び凍りつき、つららとなるのです。そしてどんどん成長すると人の腕より太くなり、2メートルを超す大きなものになることもあります。つららはその重みで落下すると、人に当たったり物に当たったりして非常に危険なため、北国の雪下ろしと同様に、つららを落とすことも冬の仕事の一つなのです。

雪女

雪女

北日本の山々は、すでに雪が降り積もっています。雪深い山中は強風が吹けば地吹雪となって、たちまち過酷な世界へと様変わりします。360度雪以外何も見えない世界。そんなときに現れるといわれるのが雪女です。多くの話では、雪降る夜に現れ、色白で髪が長く、白い着物を着た女性として描かれています。雪女は、日本の妖怪(ようかい)伝説に深い関心を抱いた小泉八雲の「怪談」や、民俗学者である柳田国男の著した「遠野物語」などにも登場する有名な妖怪です。地方によっては、恩返しをするなど情に厚い雪女の話もありますが、多くは言葉を交わしただけで命を奪うという大変恐ろしい妖怪として語られています。雪女は、雪国の厳しい冬を象徴したものといえるのではないでしょうか。