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お天気豆知識(2025年01月14日(火))

ウメの別名
ウメの別名

ウメは、早春にほのかに香る花を咲かせます。花は葉よりも先に現れ、その姿には独特の美しさがありますね。このウメにはほかにも色々な呼び方があります。
例えば、立春を前にして1月の後半から咲き始める所が多いため、春を告げる草と書いて、「春告草(はるつげぐさ)」ともいわれます。
そのほかにも花の香りが良いことから「匂草(においぐさ)」や「香散見草(かざみぐさ)」とも呼ばれ、「好文木(こうぶんぼく)」という別名も持っています。
これは、鎌倉時代に編さんされた「十訓抄(じっきんしょう)」に文を好む花として記されたことに由来するという説があります。
なお、寒の内に咲く早咲きの梅を寒梅(かんばい)といい、平年ですと、鹿児島は2月2日ごろ、東京でも1月22日ごろ、大阪では2月13日ごろに花を咲かせます。
ちなみに、ウメにウグイスといえば、美しい調和として知られていますが、ウグイスには「春告鳥(はるつげどり)」という別名もあるのです。

ウメとサクラ
ウメとサクラ

春を代表するウメやサクラは多くの和歌に詠まれてきました。中でも現存する最古の和歌集である「万葉集」には、ウメは119首と、サクラの45首に対して3倍近くも多く詠まれています。
このころは、花と言えばウメを指すほど親しまれていたようです。
また、平安時代初期の「古今和歌集」には、ウメが24首、サクラは43首、鎌倉時代の初期に成立した「新古今和歌集」には、ウメが20首、サクラは54首詠まれています。
古今和歌集のころからはウメよりもサクラが多くなり、人々の関心はウメからサクラに移っていったことがわかります。
万葉集がつくられた時代には、多くの人はウメの花を観て楽しんでいましたが、今では、ウメと言えば梅干しを連想する人の方が多いかも知れませんね。

過去のお天気豆知識

体感温度2025年11月28日(金)
おろしの吹く条件2025年11月27日(木)
足湯(あしゆ)2025年11月26日(水)
おいしいみかんの選び方・12025年11月25日(火)
霜柱のできかた・12025年11月24日(月)
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体感温度

体感温度

平野部でも冬の訪れを感じる頃になってきました。標高の高い山の上ではそろそろ本格的な冬を迎えます。白銀の世界が辺り一面に広がる冬山は、一度経験するととりこになってしまう人も多いといわれます。私たちが冬山に挑戦する時には、寒さは単に気温だけが関係しているのではないことを知っておかなければなりません。人が感じる寒さは気温のほかにも風速や湿度、日差しの有無などいろいろな条件で決まります。中でも風の影響を強く受けています。実際に体に感じる温度は体感温度と呼ばれ、風速が1メートル増すと体感温度は1度以上低くなる、と言われています。例えば、山での気温が10度のときに、風が10メートル吹くと0度、20メートルではマイナス10度にまで体感温度が下がります。山の上では遮る物がなく、麓よりも風が強く吹くので、登り始める頃には想像できなかったような寒さに見舞われることがあるのです。このため冬山登山には十分な知識を持ち、万全の防寒対策を行なって出かけたいものです。

おろしの吹く条件

おろしの吹く条件

冬になると、日本列島には北寄りの季節風が吹きやすくなります。特に、太平洋側では山を越えて冷たく強い風が吹き下ろす所があります。この風は、「おろし」と呼ばれるもので、その地域の山の名前をとって、「榛名(はるな)おろし」「つくばおろし」「伊吹おろし」「六甲おろし」などと呼ばれます。関東地方は特に、「空っ風(からっかぜ)」とも呼ばれます。ところで、おろしを起こす山には、いくつか特徴があります。一つは山の高さです。おろしで有名な所の山の高さを見てみると、だいたい1000メートルから1500メートルくらいの山といえそうです。富士山のように3000メートルを超えるような山ですと、風は山を越えることができず、迂回するように回ります。そして、2つ目は、風下側の斜面が急であること、3つ目は、風下側に平野が広がっていることです。

足湯(あしゆ)

足湯(あしゆ)

朝晩の寒さが厳しさを増すこの時期、お勧めなのが足湯(あしゆ)です。一日の疲れを癒してくれるお風呂は体の冷えを取るには一番ですが、長時間湯船に入ると心臓に負担がかかるため、体の調子を崩しているときなどは、よくありません。風邪をひいてしまったとき、あまり時間をかけずに体を温めたいとき、手軽にできるのが足湯なのです。足湯は心臓から最も遠い足先を温めることで、下半身の血液循環をよくします。足の裏は神経が集中している場所であり、足は血流の折り返し地点でもあります。そのため、足先から体内へ効率よく熱を補給することができ、全身浴と同じくらい体が温まるというわけです。このため足湯は、お風呂と同じようにリラックスできる上に、上半身には負担が少ないので疲れたりのぼせたりしにくいのです。また、血流がよくなることで新陳代謝が活発になり、足にたまった老廃物を取り除きます。こうしたことから免疫力が高まるとも言われているのです。