12月15日から年賀状の受付が始まります。年賀状は、この日から24日までに投函すると、翌年1月1日までに届けてもらうことができます。
年の瀬はあわただしくなりますが、早めに準備するようにしたいものです。すっかり年末の作業になっている年賀状ですが、いつ頃から出すようになったのでしょうか。
日本では昔から正月に、お世話になった家々にあいさつ回りをする「年始回り」という習慣がありました。しかし、これは回る側にとっても、出迎える側にとっても大変なものでした。
そのため、明治6年に官製はがきが誕生してからは直接出向くかわりに手紙で新年のあいさつをする年賀状の習慣が一般化したのです。
最近では電子メールで年始のあいさつ、というのも増えてきているようですが、お年玉つき年賀はがきに手書きのぬくもりというのも大切にしたい日本の風習のひとつと言えるのではないでしょうか。
お天気豆知識(2024年12月14日(土))
年賀状には毎年使う決まり文句というのがあります。まず「賀正」「謹賀新年」「迎春」などの「賀詞(がし)」や、「あけましておめでとうございます」などの「祝詞(しゅくし)」で始まり、あいさつの言葉、そして最後に日付と氏名で終わります。
この最後の日付のところでは「元日」や「元旦」と書く方も多いでしょう。
ところで、みなさんはこの2つの言葉の違いをご存じでしょうか。「元日」は1月1日、一方、「元旦」は1月1日の朝という意味があるのです。
ちなみに、年賀状を送っていない人から年賀状を頂いて返礼をする場合、本来なら日付は書いた日にするのが原則ですが、三が日以内であれば、「元日」「元旦」としてもいいようです。
年賀状は一年の始まりのあいさつですから、正しい言葉で、新しい年を迎えたいものですね。