流氷の観測
大寒を過ぎ、一年でもっとも寒い時期になりました。寒さがピークに達するこのころ、北海道のオホーツク海側には流氷が接岸するようになります。ここは世界の中でも、最も南の流氷が観測される地域として知られています。1月下旬になると水平線の彼方に白い氷の塊が姿を現します。陸からはじめて流氷を確認した日を「流氷初日」と言います。そして、流氷の大部分が接岸する「接岸初日」は2月上旬になります。このころからは船舶は航行できなくなります。やがて3月中旬になると、流氷は沿岸から離れて視界に入る氷の量が半分くらいになり、「海明け」となります。そして4月になるとさらに氷の量が減っていき、陸から最後に流氷を見た日を「流氷終日」と言います。