快眠を促す環境
秋の夜長、ぐっすりと気持ちよく眠りたいものです。朝晩は涼しい日が続くようになって、寝苦しさを感じることもなくなりましたが、快適に眠れる条件を整えておかないと、すっきりとした目覚めにつながらないこともあります。快眠を促す環境を見ると、まずひとつは音や光の刺激がないことが挙げられます。大きな音や光は脳を刺激し、眠りを妨げます。特に、夜間は生活の上で出る音が少なくなるため、ちょっとした物音でも気になってしまい、眠りに影響します。また、温度や湿度がちょうど良い状態に保たれていることも快適な眠りの条件です。寝室の室温は、夏は高めで冬は低めとなるものの、概ね13度から29度の範囲で調整し、寝具の内部(布団の中)を33度前後に保つことが推奨されています。また、湿度は年間を通して40パーセントから60パーセントくらいが良いとされています。そして寝具も重要です。寝具は体に直接に接するものなので、その弾力性や重さなどが睡眠に大きく影響します。例えば硬い布団の場合は、骨の部分が圧迫されて血液の循環が悪くなったり、逆に柔らかすぎる布団の場合は、寝ているときの姿勢が不自然になるなどして、いずれも安眠できません。敷き布団、掛け布団とも適度な硬さや重さが必要となるのです。