芒種
6月5日は二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」です。芒種の「芒」とは、穀物の先端の細い毛のことで、「のぎ」と読みます。このころ、芒のある稲や麦などの穀物の種をまくことから芒種といわれています。また、この時期は梅雨を代表する花であるアジサイが咲き始めます。現在では白やピンク、赤などさまざまな色のアジサイがあり、その品種は500種類におよびます。アジサイの色は土壌の性質によって左右されます。土壌が酸性の場合は青色系が、アルカリ性だと紅色系が発色しやすくなります。日本はアジサイの原産地であり、土壌は酸性であったため、古来のアジサイは青色でした。この青いアジサイが18世紀終わりごろにヨーロッパに渡り、ヨーロッパのアルカリ性の土壌で赤っぽい色のアジサイが生まれました。その後、さらなる品種改良の結果、色とりどりのアジサイが生み出されたのです。色鮮やかで華やかなアジサイが雨の日に彩りをそえてくれるでしょう。