カカオ
2月14日はバレンタインデーです。デパートやコンビニエンスストアなどにも特設のコーナーが設けられて、チョコレート製品を普段より目にすることが多くなります。そんなチョコレートの主原料はカカオ豆です。カカオ豆は熱帯地方で育ち、主な産地はガーナなどの西アフリカです。私たちはほとんど目にすることはできませんが、カカオの実は直径15から30センチにもなり、その中にカカオ豆が20から60個入っています。実から採ったカカオ豆を発酵し、そのあと乾燥させたものが輸入されてチョコレートに加工されるのです。カカオ豆は高血圧や脳卒中の発生を防ぐカリウム、エネルギーや骨を作るのに欠かせないマグネシウムを多く含んでいることが特徴です。また、がんや動脈硬化など様々な病気を引き起こすと言われる活性酸素を抑えるものとして注目されているポリフェノールは赤ワインの約3倍も含まれています。そのためか、カカオの学名「テオブロマ・カカオ」とは、ギリシア語で「神様の食べ物のカカオ」という意味があります。はるか古代からカカオ豆は「神様の食べ物」と呼ばれ、非常に貴重なものとして扱われていたのです。この「神様の食べ物」から作られた甘いチョコレートを捧げ、愛を告白する・・・偶然の産物だった「バレンタインデーのチョコ」も、無意味なこととも言いきれないような気がしますね。