6月1日は「衣替え」の日です。蒸し暑くなり始めるこの時期、そろそろ厚手や長袖の衣類を一気にタンスの中にしまって、夏物に切り替えている方は多いのではないでしょうか。その際、衣類に小さな穴があいてしまう「虫食い」には注意しておきたいものです。
この小さな穴をあける犯人は「カツオブシムシ」の幼虫や「イガ」や「コイガ」などガの幼虫です。
「カツオブシムシ」は、カブトムシなどと同じ甲虫(こうちゅう)の一種です。成虫になるとチューリップやマーガレットなどの花のみつを吸います。また「イガ」や「コイガ」も衣類を食べるのは幼虫の時期だけです。
これらのガの幼虫は、衣類を食べるだけでなくその繊維で巣まで作り、食べた繊維と同じ色の保護色で身を守るため巣も一見したくらいではわかりません。このような衣類に害を及ぼす幼虫は、主にたんぱく質を栄養にして生きているため、それを含んだ繊維を食べます。
幼虫は暗い所が好きなのでタンスや押し入れなどに居つき、冬を越して気温が15度以上になるころ、活動が活発になります。ちょうど春から秋にかけて、セーターなどの冬物を収納している期間は、衣類の虫食いの被害にあいやすい時期といえるでしょう。
お天気豆知識(2026年05月30日(土))


虫が特に好む衣類に注意することで、効率よく防虫対策をすることができます。虫の栄養となるたんぱく質は、動物性繊維に多く含まれているため、羊毛や絹などでできた衣類は特に食べられやすいものです。
しかし、綿や麻などの植物性繊維や合成繊維の衣類でも、食べこぼしがあったまましまうと、そのシミのついた部分は栄養分があるので食べられてしまいます。そのため一度でも着た服は、クリーニングにだしたり家庭できちんと洗濯をしてから収納するように心がけましょう。
さらに、湿度の高いところに置いておくことも危険です。虫は湿気の多いところを好む性質があるので、虫の集まる場所になってしまうのです。
特にタンスや押入では、上と下で湿度に違いがあるため、衣類の繊維の種類によって収納場所を選ぶ必要があります。上の段は湿度が比較的低いので、虫や湿気に弱いウールなどの保管場所にし、湿度が高めな下の段は、綿など虫に食べられにくい衣類をしまうとよいでしょう。
ちなみに通気性を確保し、防虫剤の成分も行き渡りやすくするには、衣類を衣装ケースやタンスの引き出しの8分目くらいまでに収納するのが理想的です。

