本格的な夏を迎えると、車内での熱中症などの事故をニュースなどでたびたび耳にするようになります。皆さんはこのような事故は真夏だけのことだと思ってはいないでしょうか。実は初夏のこの時期にも十分起こりうることなのです。
なぜなら車内の温度を上げる最も大きな原因は、外気温ではなく日差しだからです。車を屋外の駐車場などに停める場合、防犯のために窓などは完全に閉め切らなければならないので、車内は外気とほぼ遮断された状態になります。
一方で、晴れていれば日差しが窓ガラスを通り抜けて車内へと入り、シートやダッシュボード、ハンドルなどを温めます。こうして高温になった車内の各部からは、車内の空気へと熱がじわじわ伝わっていくのです。
そのとき車の窓やドアなどが完全に閉められていると、車内は温室のように熱がこもり、外気温とは比較にならないほどの暑さになります。日差しが強くて暑い日には、車内温度が60度を超えることさえあるのです。
お天気豆知識(2026年05月15日(金))


まず、最も避けなければならないのは、自分でドアを開けることのできない子供やペットを車内に置き去りにしてしまうことです。冷房をつけっぱなしにしておけば絶対に安全というわけではありません。万が一のことを考えて決して車内に残さないようにして下さい。
また、フロントガラスにつけたアクセサリーも事故の原因になり得ます。アクセサリーをガラスに留めている吸盤に強い日射があたると、レンズのように働いて火災を引き起こすことがあるのです。
異常な高温になった車内では、ライターや炭酸飲料の入った缶も危険物になります。ライターなどの可燃物は極端な高温になると火災の原因になるおそれがあり、缶も熱くなると炭酸が缶内の気圧を高め、破裂することが考えられます。
以上のような対策とともに、少しでも車内温度が上がらないよう、日陰に駐車することを心がけたり、サンシェードで日陰をつくってダッシュボードを直射日光にさらさないようにすることも大事です。
チャイルドシートを使っている場合は、車から離れる前にタオルをかけておけば、温度の上昇を抑えることができます。外気温に惑わされることなく、高温による車内事故を防いでいきたいものですね。

