私たちの身の回りには豊かな水が存在しています。
雨や雪、川や海、さらには水蒸気として空気中にも水があります。これら地球上に存在する水をすべて合わせると、およそ14億立方キロメートルという膨大な量になるといわれています。
しかし私たちの生活が水不足と無縁でないのは、生活に使えるかたちで存在している水が限られてしまっているためです。
地球上で最も多い水は海水で、全体の約97パーセントを占めています。つまり私たちが生活に使える淡水は、たった3パーセント程度しかないことになります。しかもその淡水のうち、70パーセントが南極の氷であり、そのほかの地域にある氷も除けば、生活に利用できる水は淡水の中でも23パーセントでしかないのです。
私たちが生活に使える水を地球上に存在する水全体と比べると、それはわずか0.7パーセントほどです。このことは、水資源が限られたものであることを私たちに教えてくれます。
お天気豆知識(2026年01月28日(水))


南極を覆う氷の厚さは平均で2450メートルもあり、何十万年という長い歳月にわたって降り積もった雪が、その重みで押し固められることによってできたものです。
南極の氷はいったいどういう状態にあるのでしょうか。
降り積もったばかりの雪には空気がたくさん含まれています。しかし、どんどん雪が積もっていくとその重さにつぶされ、雪はしまっていきます。雪が徐々にしまっていくと、雪の結晶は氷の粒子となり、空気がまだ自由に通り抜けることのできる程度の「フィルン」という状態を経て、気泡を含んだ氷の層ができあがるのです。
そしてさらに高い圧力で押し固められると、氷と空気はそのままの状態でいることが難しくなり、水と空気が一緒になった「エア・ハイドレート」とよばれる状態となります。
エア・ハイドレートは水分子の中に空気の分子を閉じこめていることから、過去の空気をいつまでも保存することができ、「空気の化石」とも呼ばれています。そのため、南極の氷の奥深くを取り出せば、深さに比例して古い時代の大気を調べることができるというわけです。そして大気の組成によって大昔の気候を知ることも可能になるのです。

