年末に、家族や親戚で集まって餅つき大会という光景を最近ではあまり見かけなくなりました。しかし、多くの家庭では鏡餅を飾り、お正月にお雑煮を食べるのではないでしょうか。
このお餅とは「ハレの日」に食べる食べ物で、餅を食べることによって霊魂の再生を図ろうとしました。
また鏡餅は、お供え餅ということもあるように、年神様にお供えし、感謝と幸せをお願いするものです。
今では、餅つき機なるものも登場していますが、やはり機会があれば、石や木でできた臼(うす)と木の杵(きね)で餅をつきたいものです。
お天気豆知識(2025年12月27日(土))


餅つきで上手に餅をつくには、まずもち米をといで、一晩水につけておき、それをザルにあげて、蒸し器で蒸します。
その後、蒸し上がったもち米を臼に入れ、杵の先でグイッと押し込むようによくこねます。水を入れて堅さを調節しながらつき、時々餅を返してまんべんなくつけばつき上がりです。
つき上がった餅は適当な大きさにちぎって、きなこやあんこにつけたり、おろし醤油でその場で食べてもよいですし、お正月のお雑煮用にとっておいてもよいでしょう。
なお餅つきは、いつでもいいわけではないようです。29日は「苦がつく」といって嫌い、また、大晦日の31日に鏡餅をつくったとしても、それは一夜飾り(いちやかざり)として嫌われます。
このため、餅つきをするのならば28日か30日がいいとされています。

