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お天気豆知識(2025年01月29日(水))

三寒四温・1
三寒四温・1

今の時期、「三寒四温」という言葉を耳にされたことはないでしょうか。
これは、冬の時期に寒い日が3日くらい続くと、そのあとに比較的暖かい日が4日続くという意味の言葉で、寒暖の周期を表しています。
もとは中国の東北部や朝鮮半島北部で冬の気候を表す言葉として用いられました。
冬のシベリア高気圧から吹き出す寒気が7日ぐらいの周期で、強まったり弱まったりすることに由来する言葉とされています。
ただし、これは気象学用語ではありません。実際に日本では3日間寒い日が続いたあとに、4日間暖かい日が続くという周期が現れることはほとんどないのです。

三寒四温・2
三寒四温・2

「三寒四温」という言葉は、もともと中国東北部や朝鮮半島北部で、冬の時期に、寒さと暖かさの周期を表す言葉として使われ、その後、日本に伝わりました。
最近では「三寒四温」が本来使われる冬ではなく、春先に使われることが多くなっています。
日本では、早春に低気圧と高気圧が交互にやってきて、低気圧が通過し寒気が流れ込んで寒くなった後、今度は高気圧に覆われて暖かくなり、周期的な気温の変化を繰り返すことが多くなります。
このため、日本では寒暖の変化がはっきりと現れる春先にこの言葉を用いる人が多くなったと考えられます。
本来とは違う意味として使われるようになった言葉には、ほかに「五月晴れ(本来は梅雨の晴れ間を指したが、現在では5月の晴天という意味もある)」が知られています。
言葉は時代とともに変わりゆくものと言えるでしょう。

過去のお天気豆知識

気象レーダー・12025年05月07日(水)
ひょうの大きさの記録2025年05月06日(火)
マイカー登山2025年05月05日(月)
立夏(りっか)2025年05月04日(日)
御田植祭(おたうえまつり)2025年05月03日(土)
旧暦五月は雨の季節2025年05月02日(金)

各地の天気

お天気豆知識

気象レーダー・1

気象レーダー・1

立夏を過ぎて暦の上では夏。これから梅雨や台風の季節を迎えるにあたって活躍するのが気象レーダーです。気象レーダーは現在降っている雨の範囲や強さを観測することができ、目先2、3時間の予報にはとても有効です。気象庁では全国20か所に気象レーダーを設置して雨の降っている範囲や雨の強さを観測しています。レーダーは第二次世界大戦中、敵の飛行機や船を発見する目的でイギリスで発明されました。戦後は気象の分野にもこの原理が取り入れられ、気象レーダーとして利用されています。日本で初めての気象レーダーは1954年(昭和29年)大阪に設置されました。その10年後の1964年(昭和39年)、台風を早く発見するために最も見通しのよい富士山に設置されました。その富士山レーダーも35年間にわたる役目を終えて、1999年(平成11年)に観測を終了しました。さて、一般的な気象レーダーとはどのような仕組みで雨を観測しているのでしょうか。レーダーから電波を発射し、雨にあたってはね返ってきた電波を受信します。電波の戻ってくる時間が短ければ近くで降っている雨、戻ってきた電波が強ければ強い雨が降っていることが分かります。これらの情報をコンピュータで解析して、レーダーの画面に表示します。

ひょうの大きさの記録

ひょうの大きさの記録

5月はひょうの多い季節です。ひょうとは、空から降ってくる氷のうち直径が5ミリ以上のものですが、時にはびっくりするような大きさのひょうが降ってくることもあるのです。例えば、1917年6月29日、埼玉県において、かぼちゃ大のひょうが降ったことが記録に残っています。また、1933年6月14日には兵庫県播磨地方で疾風をともなって、にわとりの卵くらいの大きさのひょうが降りました。このときは死傷者が174人も出る惨事となりました。そして、2000年5月24日に茨城県南部と千葉県北西部に、ミカン大のものが降りました。このとき日本列島は西からの高気圧に覆われており、日中は気温がどんどん上がりました。しかし、日本海には上空に寒気を伴う低気圧があったため、上空と地上の気温差が大きくなり雷雲が発達したのです。このときのひょうの影響で負傷者は100人以上に達し、千葉県では野菜やくだもの、花木などを中心に農作物・農業施設関係に66億円の被害が発生しました。ひょうは大きさが大きいほど落下速度も速まり、その衝撃も強まります。ひょうの降りやすい地域では、いかにひょうの被害を防ぐかが重要な課題なのです。

マイカー登山

マイカー登山

5月に入り、冬季に道路規制されていた所でも通行できる所が増えてきました。このような山岳道路のおかげで、私たちは自家用車で登山に行くことができるようになりました。マイカー登山のよい点は、登山口まで簡単に行けることです。最寄りのバス停や駅から登山口までに時間をかけることがありません。また、マイカー登山では時間に左右されずに行動ができます。週末しか休みが取れない場合は、登山口までの交通の便が悪いと、いくら最寄り駅まで始発列車で行っても、登り始めるのが遅くなるので登山が可能な山が限られてしまいます。その点、マイカー登山なら自分のスケジュールに合わせて行程が組めるので便利です。一方、マイカー登山の悪い点は、車の排気ガスが環境破壊をもたらすことです。山道沿いを中心に樹木が立ち枯れている所が増えているのはそのためです。また、交通の便が良くなって行きやすくなることで登山者が増加し、それに伴いゴミが増加するという点があげられます。このようにマイカー登山により便利になった反面、環境への影響も無視できないのです。