二百十日
立春から数えて210日目にあたるこの日は、古くから台風にさいなまれる日とされてきました。特にこの時期は多くの地方で稲の開花時期にあたるため、農家の人々は厄日として恐れ、台風への注意を呼びかけてきたのです。台風によるダメージのひとつが水害で、大雨により田畑が冠水すると稲穂は水に浸かったままになり、駄目になってしまうことがあります。さらに強風で茎が折れたり、稲がなぎ倒されることもあります。穂がついて雨を吸った稲は頭が重たくなっているので、簡単に倒れてしまうのです。倒れた稲を刈り取るには、大変な労力が必要になります。また台風によってフェーン現象が発生し、出穂時期の稲がその高温で乾いた風にさらされると、白穂(しらほ)と呼ばれる状態になって枯れてしまうこともあります。現在は品種改良や栽培管理などの工夫のほか、植える時期をずらすことなどにより、昔ほど影響が出ることは少なくなってきました。ただし、最近でも大きな台風により農作物に被害が出ていることを考えれば、この時期の心構えや対策は十分にしておくべきといえるでしょう。


