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お天気豆知識(2024年10月06日(日))

秋の香り
秋の香り

道を歩いていると、どこからともなくキンモクセイの良い香りが漂ってくる時期となり、10月に入ってからは本格的な秋の訪れを実感できるようになりましたね。
秋にだいだい色の花を咲かせるキンモクセイは、強い芳香で知られている花です。
春と秋に二度、薄い黄色の花を咲かせるウスギモクセイやキンモクセイにやや遅れて白い花をつけるギンモクセイも、キンモクセイと同じモクセイ属の植物です。
モクセイ属の学名は「Osmanthus(オスマンツス)」といい、「芳香のある花」という意味があります。
ウスギモクセイやギンモクセイも、淡い香りを漂わせます。ウスギモクセイは姿やにおいなど、キンモクセイによく似ています。
静岡県三島市の三嶋大社には、国の天然記念物にも指定されている「三嶋大社のキンモクセイ」と呼ばれる巨木がありますが、この木は正式にはウスギモクセイです。

秋の香りを食卓にも
秋の香りを食卓にも

キンモクセイは、中国から伝わった樹木といわれています。
中国では、キンモクセイを「桂花(けいか)」と呼んでいて、お酒やお茶に入れてその香りを楽しむ習慣があります。
今や日本の女性にも人気の桂花陳酒(けいかちんしゅ)はキンモクセイの花を白ワインに漬け込んでつくったお酒です。
キンモクセイの花を乾燥させたものを緑茶やウーロン茶に入れて香りをつければ、桂花茶(けいかちゃ)という花茶(はなちゃ)ができます。
中国の人々は花の時期になると、今でも木の下に紙や布を敷き、散った花を集めてびんや缶に保存するといいます。いつでも香りが楽しめるよう秋の香りを閉じこめるのです。

過去のお天気豆知識

かげろう2025年07月20日(日)
セミが鳴く時間帯2025年07月19日(土)
土用2025年07月18日(金)
鳴き砂2025年07月17日(木)
マリンスポーツいろいろ2025年07月16日(水)
海の色2025年07月15日(火)

各地の天気

お天気豆知識

かげろう

かげろう

夏のとても暑い日に、アスファルトの道路のすぐ上の景色がゆらゆらと揺れて見えることがあります。なぜか、さらに暑さが倍増した気にもなってしまうのですが、この現象は陽炎(かげろう)と呼ばれるものです。かげろうは、高さによって気温が大きく違うために起こります。炎天下で道路を触ってみるとわかりますが、その表面はとても高温です。空気は温まった地面の熱によって暖められるため、地面に接しているところの気温が最も高くなるのです。このようにして、高さによって温度に違いがでると空気の密度も違ってきます。密度の違う空気の境目では光は屈折する性質がありますが、暖められた空気はたえず上昇し、密度にばらつきが生じるため、光は複雑に折れ曲がります。その結果、私たちの目には道路がゆらゆらと揺れているように見えるのです。

セミが鳴く時間帯

セミが鳴く時間帯

セミの鳴き声に真夏を実感する季節が近づいてきました。セミの鳴き声はいろいろで、暑さに拍車をかけるものもあれば、風情を感じさせるものもあります。種類によって鳴く時間帯もさまざまです。全国に最も多く生息するアブラゼミは、およそ午前7時から午後8時の間によく鳴きます。ミンミンゼミは、午前7時から午後4時ごろにかけて鳴き、特に午前10時から午後2時にかけて最も盛んに鳴きます。カナカナカナと鳴くヒグラシは、時期によって若干前後するものの、日の出前の午前4時から5時の間と、日の入り前後の午後6時から8時にかけて鳴くセミです。ニイニイゼミは鳴く時間帯が特に長く、午前4時ごろから鳴きはじめて午後8時ごろまで絶え間なく続きます。鳴く時間帯が異なる理由は、セミの種類によって好きな気温や明るさがあるためだと考えられています。耳を傾けると時間によってセミの鳴き声が交替していくのに気づくでしょう。

土用

土用

あすは土用の丑の日です。土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間または19日間のことですが、ふつう土用といえば夏の土用のことをいいます。ちなみに今年(2025年)は、7月19日から8月6日の土用の明けまでの19日間が土用の期間になります。また、土用は一年で最も暑い時期でもあるため、江戸時代から夏バテ防止の目的で、土用の丑(うし)の日(今年は7月19日と31日)にウナギを食べる風習が続いています。そもそも暑い夏にウナギを食べるという習慣はもっと古い時代からあったもので、万葉集の大伴家持(おおとものやかもち)の歌からも知ることができます。ウナギのほかにも、「土用しじみ」や「土用もち」などというのもあって、昔から夏バテ防止に良いとされています。寝苦しい夜が続いて寝不足になったり、厳しい暑さで体調を崩すことのないよう、健康には十分な配慮をしたいものですね。