@nifty天気予報
今日・明日の天気
MY天気

お天気豆知識(2024年10月04日(金))

秋の季語・月1
秋の季語・月1

秋の季語のひとつに「月」があります。月は季節を問わず見られるものですが、「中秋の名月」というように秋の月は特別なものです。
春の季語として、「花」が大事にされてきたのと同じように、昔から秋を表す大切な言葉として使われてきたのです。
日本では、古くから収穫期になると月を祭る行事が執り行われていました。
現在の月見の際にもいもやだんご、枝豆、ススキの穂などを供えるのは、昔の農耕行事の名残と言えるでしょう。
秋の空気はさわやかで澄んでいるので、月もひときわ美しく見えます。秋の夜長に、ゆっくりと月を眺めてみるのも良いですね。

秋の季語・月2
秋の季語・月2

秋の季語には月を表現したたくさんの言葉があります。たとえば初秋(立秋から白露の前日)の季語には、「盆の月」というものがあります。旧暦7月15日の盆の夜の月で、秋に入ってから初めての月です。
中秋(白露から寒露の前日)には「名月」のほかに、月齢3日の「三日月」や夜明けのほのかに明るい空に見える「有明月(ありあけづき)」などが含まれています。
晩秋(寒露から立冬の前日)の季語としては、「後(のち)の月」、「十三夜」があります。いずれも旧暦9月13日の月のことで、満月の2日前の少し欠けた月になります。
徒然草(つれづれぐさ)の中に、「花はさかりに、月はくまなきをのみ賞するものかは」という句があります。これは、桜は満開のころ、月は満月ばかりが美しいものではない、という意味です。
「月」ひとつをとってみても豊富な季語があり、日本人が昔から感性豊かに月の美しさを見出してきたことがわかるでしょう。

過去のお天気豆知識

お屠蘇(おとそ)2024年12月29日(日)
凍上(とうじょう)2024年12月28日(土)
氷のスポーツ・スケート2024年12月27日(金)
洗剤の特徴2024年12月26日(木)
風向きと離着陸2024年12月25日(水)
シャンパンを飲もう・冷やし方2024年12月24日(火)

各地の天気

お天気豆知識

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇とは漢方薬の一種である「屠蘇散(とそさん)」を酒やみりんに浸したもので、屠蘇散はサンショウ、ボウフウ、ビャクジュツ、キキョウなど数種の薬草が調合されています。また、酒やみりんにはぶどう糖、必須アミノ酸、ビタミン類が含まれて、アルコールには血行を促進させる働きがあります。お屠蘇には胃腸の働きを盛んにし、風邪を予防するための効果があるので、寒さが厳しく、お酒の量も多くなる年始の時期にお屠蘇を頂くことはまさに先人の知恵と言えるでしょう。正月にお屠蘇を飲む風習は、平安時代に中国から日本に伝わり、嵯峨(さが)天皇の時代に宮中の正月行事として始められたあと江戸時代に一般市民へと広まりました。お屠蘇の「屠」は「邪気を払う」、「蘇」は「魂を目覚め蘇らせる」という意味があるといわれています。年のはじめにお屠蘇を飲むという風習には、無病息災を祈り、心身ともに改まろうという願いが込められているのです。

凍上(とうじょう)

凍上(とうじょう)

冬になると北日本の太平洋側などのように厳しい寒さが続く地域では、大地が凍ることがあります。凍った土は凍土といい、スコップの先も跳ね返すほど固くなります。また、地面の凍結に伴い地面付近が盛り上がってくる現象を「凍上(とうじょう)」といいます。凍上が起こると、道路、線路などの地上施設だけではなく、水道管、ガス管、通信ケーブルのような地下の埋設物に被害が生じることがあります。凍上が起きた地面を掘り起こしてみると、地面と並行に氷の層が形成されていることがわかります。この氷の層はレンズ状の形をしていることからアイスレンズと呼ばれていて、地面を持ち上げる原因になっています。ときには家などの建物を持ち上げることさえあるのです。凍上によって大地が押し上げられる力は1平方センチあたり1キログラムから2キログラムになります。1平方メートルに換算すると、なんと10トンから20トンもの力になります。北の大地は雪だけではなく、大地の凍上にも悩まされることがあるのです。

氷のスポーツ・スケート

氷のスポーツ・スケート

氷や雪の上が滑ることを利用して、スケートやスキー、スノーボードなどが身近なウィンタースポーツとして楽しまれています。氷や雪の上では、なぜあのようによく滑るのでしょうか。氷は見ても触ってもわかりますが、表面はつるつるしており、氷の摩擦が小さいということが理由としてあげられます。また、スケート靴で氷の上にのると、体重がスケートの刃にかかり、その圧力のために氷が融けます。この時に、固体である氷の部分と圧力で融けた水の部分との間に薄い膜ができ、この膜が潤滑油のような働きをするために、さらに摩擦が小さくなって、一層滑りやすくなるわけです。スケートは、この原理をうまく利用しており、瞬時にして氷と靴との間に薄い膜ができるため、スムーズに滑走することができるのです。