6月5日は二十四節気のひとつ、芒種(ぼうしゅ)です。芒種とは、芒(のぎ:イネ科植物の針状の突起)のある穀物の種をまく時期という意味からできた言葉です。
日本で芒のある穀物といえばやはり水稲ですから、米の種子であるモミを田んぼにまく目安の日ということができます。
しかし、現在の稲作ではモミを田んぼにじかにまくことはなくなったため、苗代で育てた稲の田植えが始まる時期といったほうがよいかもしれません。
芒種の次は雑節の「入梅」となり、暦の上では梅雨に入ります。
平年では、九州北部は6月4日ごろ、四国地方で6月5日ごろ、中国地方と近畿地方、東海地方では6月6日ごろが梅雨入りとなっていますが、東北北部でも6月15日ごろなので、全国的な梅雨はすぐそこまでやってきています。
お天気豆知識(2026年06月05日(金))


梅雨の時期に咲く花の一つにハナショウブがあります。ハナショウブはアヤメ科アヤメ属の花で、アヤメとたいへんよく似ています。さらに、アヤメとよく似た花にはカキツバタもあり、アヤメとの関係を表わした言葉に「いずれ、アヤメかカキツバタ」というものがあり、どれも同じように優れていて区別が難しい、という意味です。
アヤメ、ハナショウブ、カキツバタとよく似た3種類の花を見分けることはできるのでしょうか。
これら3種類のアヤメ科の花は、どれも大きな花びらが3枚下に垂れており、小さくて細い3枚が上を向いています。下に垂れているものはガクであり、アヤメはこのガクの付け根あたりの黄色の部分に紫色の網目状の模様があります。
また、ハナショウブは、鋭く真っ直ぐに伸びた葉の中央に太くて隆起した筋が走っているのが特徴です。カキツバタとアヤメには隆起した部分がないので、見分けるポイントとなります。
さらには葉の幅の長さでも見分けることが可能です。幅が2センチから3センチと広いものがカキツバタ、5ミリから1センチと細いものがアヤメです。
ただ、現在は品種改良されたものも多いので、一目で見分けるには経験も必要になります。美しい花をたくさん観賞しておくことも花を見分ける秘訣のようです。

