「のっこみ」という言葉をご存じでしょうか。「のっこみ」とは、釣りの用語で、深い所で越冬した魚が浅瀬に移動を始めることをいいます。
のっこみをする魚には、マダイやクロダイなどがありますが、これらの魚はそもそもなぜ深場で冬を越すのでしょうか。
それは冬の浅瀬は風などの影響で荒れやすいのに対し、深いところは穏やかで水温が安定しているからです。そして水温が高くなる春になると、産卵のため深場から浅瀬へと移動を始めます。
マダイののっこみの時期は南の暖かい海では3月頃で、北上するにつれて遅くなります。
この時期になると浅瀬ではエサであるプランクトンの発生が盛んになり、稚魚の成育しやすい環境ができるため、のっこみが起こるのです。
陸では桜が、海の中ではのっこみが春を告げるといえるでしょう。
お天気豆知識(2026年03月27日(金))


魚が浅瀬にやってくるのっこみの時期は釣りに適した季節です。
その理由は、まず、岸に近い浅瀬に魚がいるということが挙げられます。
マダイの場合、冬場は深いところで水深100から200メートルのところにいますが、のっこみの時期は水深数十メートルのところまで上がってくるので、より近くに魚がいて釣りやすいのです。
また、水温が高く、魚は活発に動き食欲が旺盛(おうせい)となっており、エサに食いつきやすくなっています。さらに、産卵期に当たるので、大型の魚が釣れるチャンスも多くなります。
このようにのっこみの時期は釣りに向いた季節なので、初心者が釣りを始めるのにも絶好の時期だといえます。是非、のっこみの魚を釣りに出かけてみてはいかがでしょうか。

