夏の午後は毎日のように、どこかで夕立が起きています。
夕立は、強い雨と雷を伴うことが多く、大雨や落雷などによって被害をもたらすことがあります。
しかし、夕立は日中の暑さを和らげてくれるものでもあります。時には気温を5度以上も下げることがあり、夕立のあとは、一気に過ごしやすくなります。
過去には夕立の前と後では、1時間に7度以上も下がったという記録もあります。
夕立はほてった大地を冷ましてくれて、空気までも涼しくしてくれる夏に涼をもたらす天然のクーラーと言えるでしょう。
昔の人は夕立のことを様々な名前で表現しました。例えば、突然降ってくるので傘を持ちあわせておらず、腕全体で雨を防いだ姿から「肘笠(ひじかさ)雨」。明るい空から急に激しく降ることから「白雨」。雨の降り方がまるで細い竹や笹が束になって降ってくるように見えることから「篠突く(しのつく)雨」などと呼ばれました。
お天気豆知識(2026年08月27日(木))


夕立のあとは、どうして涼しくなるのでしょうか。
理由の一つは、雨粒や地面の水が蒸発する時に、空中から熱を奪うためです。結果として周囲の空気が冷やされるのです。
また雨水自体がほてった地面を冷やし、その結果、地面にふれる空気の温度が下げられるという効果もあります。
昔から行われている「打ち水」は、この原理を利用して考え出された先人の知恵といえます。ちなみに打ち水は、日中の暑いときにすると一気に湿気が増えてしまい、不快に感じることもあるので、朝や夕方の時間帯にするのがオススメです。
さらには雨が落下するときに、上空の冷たい空気を地上まで運んでくることも夕立の後に涼しくなる理由です。
夕立ちは、局地的な大雨や雷の被害を引き起こすこともありますが、こういった涼しさをもたらしてくれる効果もあるのです。

