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お天気豆知識(2025年04月23日(水))

潮干狩りと季節
潮干狩りと季節

春は潮干狩りの季節ですね。しかし、貝自体は春だけでなく一年を通して採ることができます。ではなぜ潮干狩りには春が良いのでしょうか。
その理由のひとつは、春は昼間に大きく潮が引くことです。満潮と干潮は通常1日に2回ありますが、干潮同士でも潮位は異なります。そのうちの大きく引く方が昼間に来るのです。
一方、夏も潮干狩りはできますが、暑さで貝が腐りやすくなるという欠点があります。採った貝の取り扱いには十分な注意が必要となるでしょう。
次に、秋も潮干狩りにはあまり向きません。これは春とは逆に、夜に大きく潮が引くためです。夜の海は視界が悪く、危険を伴います。
そして冬は気温と海水温が下がり、手足を水につけた作業はつらくなってくる時期なので、潮干狩りには適さないのです。
以上のことから、一年の中では春が潮干狩りを楽しむのに最も適した季節といえます。この時期に、是非潮干狩りに出かけてみてはいかがでしょうか。

潮干狩り
潮干狩り

ゴールデンウィークに潮干狩りを計画している方もいらっしゃると思います。潮干狩りができる所としてよく知られる海岸は太平洋側に多いのですが、日本海側に少ないのはなぜなのでしょうか。
この最も大きな理由は、日本海は干潮の時と満潮の時の潮位の差が小さく、潮があまり引かないことです。例えば新潟の場合、平均の最大干満差は30センチ程度しかありません。
また、太平洋側に比べて遠浅の海が少ないことも影響しています。このように日本海側は干潟が少なく、あまり潮干狩りに向いていない環境なのです。
一方、太平洋側は、干潮と満潮の差が大きくなっていて、平均の最大干満差は東京で2メートルにも達します。潮が引いたときには大きな干潟があらわれるのはこのためです。
そのうえ、日本海に比べると春でも海水温が高く、冷たい思いをして潮干狩りをする必要もありません。こういった理由から太平洋側は潮干狩りに適しているのです。
東京湾沿岸、伊勢湾沿岸、広島湾沿岸などは潮干狩りの場所としてよく知られています。これらの場所は、ゴールデンウィークに潮干狩りを楽しむ人でにぎわいそうですね。

過去のお天気豆知識

雪道の備え2025年12月14日(日)
流氷のでき方2025年12月13日(土)
つらら2025年12月12日(金)
雪女2025年12月11日(木)
ハタハタ2025年12月10日(水)
クリスマスツリー2025年12月09日(火)

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お天気豆知識

雪道の備え

雪道の備え

気温が下がり路面が凍結する冬は、車のスリップ事故が増える季節です。雪道を安全に運転するには、タイヤチェーンを装備する場合とスタッドレスタイヤに履き替える場合との2つの選択があります。タイヤチェーンは、金属やゴム製の鎖をタイヤに巻き付けることで凹凸をつけ、雪に食い込ませて滑りを阻止するもので、雪の積もった道路はもちろん、凍結した道路にも対応します。一方のスタッドレスタイヤは、タイヤ自体に深い溝が付けてあり、低温でも硬くなりにくい素材でできています。そのため、チェーンがなくても摩擦力が強く、圧雪状態に特に強い特性があります。初めて車で雪道に行く場合には、タイヤチェーンかスタッドレスタイヤかで迷うところですが、それぞれに一長一短があります。一時的な雪道走行なら着脱が手軽なタイヤチェーンの方が便利ですが、長距離の走行はスタッドレスタイヤの方がふさわしいでしょう。雪道の運転は、一歩間違えると大きな事故になりかねないものです。出かける場所の道の特性などを十分加味した上で、準備するようにしたいものです。

流氷のでき方

流氷のでき方

12月も半ばになり、日に日に寒さが強まり、雪や氷に覆われる所が増えてきました。そしてオホーツク海も氷に閉ざされる季節がやってきます。流氷が北海道にやってくるのは平年1月ですが、徐々に寒さが増していく11月になるとシベリア大陸の沿岸では海が凍って「氷」が生まれ始めます。オホーツク海は、流氷に覆われる海としては最も低緯度にある海なのです。日本海や太平洋では凍らないのに、オホーツク海だけが凍るのはいくつか理由があります。ひとつは、オホーツク海がカムチャツカ島、千島列島、北海道などに囲まれた閉じた海であるということです。2つめは、アムール川の冷たい水がオホーツク海に大量に流れ込むことです。真水が海に大量に流れ込むと、海の表面の塩分の濃度が小さくなり、また水の対流がこの薄い部分でしか起こらないので、海が凍りやすくなるのです。つまり、オホーツク海は非常に浅い海と考えることができます。また3つめは冬にはオホーツク海に冷たいシベリアからの風が吹きつけて、海面を冷やすということが挙げられます。

つらら

つらら

冬になると、北国などでは軒先につららが垂れ下がっている光景をよく目にします。これは屋根の上などに積もった雪が溶けて水となり、再び凍った時などにできるもので、家の軒先などによく見ることができます。北国では冬の暖房は欠かせないものですが、暖められた屋内の空気が屋根に積もった雪を溶かし、溶けた水は屋根をつたって軒先へと流れていきます。軒先まで流れた水は、外気の冷たい空気に触れて再び凍りつき、つららとなるのです。そしてどんどん成長すると人の腕より太くなり、2メートルを超す大きなものになることもあります。つららはその重みで落下すると、人に当たったり物に当たったりして非常に危険なため、北国の雪下ろしと同様に、つららを落とすことも冬の仕事の一つなのです。